はじめに
目指すは「富裕層と同じメリットを受ける」配当生活
「厳しい現実…」とがっくりされる方もいらっしゃるかもしれませんが、次は富裕層の方と同じメリットを受けるためにはどうしたらいいのか、一緒に考えていきましょう。
他にも、「個別企業の投資やFXで、月5万円くらいは利益を出せるよ」との声も聞こえてきそうです。それも、おっしゃる通りです。企業分析や相場の分析を行い、アクティブな運用で手元資金を増やせる方は、ぜひ積極的な運用にチャレンジしてみてください。
ただ、私は自身の書籍でも執筆していますが、年齢を重ねて手元資金が増えていく中で、基本的には配当生活に移行していくことが理想だと考えています。
世界の富裕層の方々がしている資産運用は、手元資金をテコに配当利回りを得る方法です。例えば、2億円の手元資金があれば3%の利回りで年間600万円の配当金になります。ひと昔前であれば、「リスクを押さえながらリターンもある程度ある金融商品」などは、手元資金が多い富裕層にしか販売されず、一般には出回らない限定的なものでした。
しかし、今は平均的な収入であっても十分にメリットを受けられる金融商品がたくさん存在しています。ある意味、投資や資産運用が「民主化」しています。ある程度の資産を持てば、だれでも配当の恩恵を受けられる時代なのです。だからこそ、「最終的には、富裕層が資産運用のメインとしている配当でリターンを得る」というイメージを持っていただくことが、「投資で毎月5万円の収入」に繋がるのではないでしょうか。
余談ですが近年、日本でもFIRE(Financial Independence, Retire Early)と呼ばれる「経済的自立」と「早期リタイア」を達成している人が数多くいらっしゃいます。私の周りのFIRE達成者は、完全にリタイアされている方は非常に少なく、好きな仕事を積極的にされています。皆さん共通して「自由に人生を選択できる権利を得たのであって、リタイアするか、働くかも自分の手の中にある」と話します。まさに、自分の意志で、自分の人生の選択をされています。