はじめに

月5万円を手にするには、資産形成は早くから始める

手元資金が2,000万円あれば毎月5万円、年間60万円の配当の恩恵を受けることができる、とお伝えしました。まさに「老後2,000万円問題」の2,000万円を、現役世代のうちに確保しておくことが重要になってくるわけですね。

ここで簡単に、シミュレーションしてみましょう。毎月3万円を投資に回し、しっかりとリターンを確保したい利回りの5%利回りで25年運用すると、資産は1780万円になります。積極運用の7%利回りで運用すると2430万円になります。やはり、資産形成には年月が必要であり、早くから始めることで複利の恩恵を受けることができます。ここまでが、一般に良く話されている資産形成の教科書的な内容です。

「25年は長いな」「なんだか、余計に不安になってきた」という声が聞こえてきそうです。そこで、私の考えを最後に紹介します。現役世代は、毎月収入が入ってくることを考えると、ある程度リスクを取ることができます。
 
まとまった金額である貯金の一部を利回りの高い運用をしながら、積立投資を並行してすることが良いと考えています。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、40代の平均貯蓄額は650万円、30代は530万円、20代は179万円です。

例えば、30代であれば平均貯蓄の530万円のうち、10%の53万円を7%の利回りの商品で運用すれば、年間37,100円の配当を得ることができます。15%の79.5万円を7%の利回りで運用すれば、年間55,650円の配当になります。

円安とエネルギー価格の影響で、家計の圧迫は年6万円程度になるとの試算もあります。貯金の一部を高配当の商品に投資することで、インフレに備えた資産防衛にも繋がるのではないでしょうか。


足元の円安によって電気代や食費の高騰が家計を圧迫していることもあり、労働収入だけではなく、投資で収入を増やしたいと考える方が増えてきています。不安定な情勢が続くだけに、自分の資産は自分で守りながら豊かな人生を送りたいものですね。

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