はじめに

リタイア後に向けた準備で考えなければいけないこと

住宅購入にあたり、考えなければいけないポイントを整理します。

【リタイア後に向けた準備】
〇将来の公的年金受取額の試算
〇確定拠出年金及び個人年金の将来受取額の試算
〇老後必要な生活費

将来への不安というのは、リタイア後にしっかりと生活できるかどうかの不安が大きいと思います。そこを解消するためには、リタイアした後に入ってくる収入や現在準備している貯蓄額から、老後に必要な生活費を差し引いて、足りない部分を準備する必要があります。住宅ローンを支払った上で、この足りない額が準備できるのであれば、問題無いと言えるでしょう。

リタイアまでの生活で考えなければいけないこと

【リタイアまでの生活】
〇何歳までいくらの収入が想定されるか
〇経済的目標の優先順位

次に、老後に向けて必要な金額が試算できれば、今から何年間でいくら貯める必要があるのかが見えてきます。その貯蓄が実現可能かどうかについては、今後どれくらいの収入を得ることができるのか、住宅ローンの返済以外にも、車の買い換えや、旅行へ行くなどレジャー費用など、やりたいことや必要な支出がどれくらいあるのかを整理する必要があります。

また、経済的な目標に優先順位を付けることで、優先順位の高い目標を達成するために、優先順位の低い目標の金額を下げるなど、理想の生活の実現に向けて対策を考えることもできます。

数字を「見える化」し、住宅購入の理由の話し合いを

もちろん、将来に渡ってのことなので、不確定な要素はありますが、不安を取り除くためには「見える化」すると効果的です。

これらを考えることで、適正な住宅費用が見えてきます。もしシミュレーションする中で、将来への不安が払しょくできないようであれば、ムリに住宅購入するのはお勧めできません。なぜ住宅購入したいのか、なぜ戸建てにこだわっているのか、戸建てを購入してどのような生活を実現したいのかなどをご夫婦でも話し合って、安心できる購入計画をぜひ目指していただきたいと思います。

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