はじめに
課税口座も利用する
結論として、NISAを利用する場合は、まずどのような投資をしたいのかを考えた上で、NISA口座がその受け皿として適切かどうかを判断しましょう。投資枠が大きいから、株を買いたいからと安易に考えていると、思ったような投資がしにくいかもしれません。
もっと株式投資を自由に積極的に行いたい場合は、課税口座を利用しましょう。最近はとかく課税口座を嫌う風潮がありますが、非課税の枠にとらわれず投資をした方がメリットがある、という方も少なくないでしょう。
つみたてNISAは、ひとつの商品で複数の市場に分散投資が可能なバランスファンドの方が長期の非課税期間を有効に使えるかも知れません。世界の経済成長の恩恵を受ける、世界の経済状況の変化に連動できるような商品が理想です。
それでも、場合によっては単一の市場に投資をしたい、あるいは単一の市場に投資をする投資信託を自由に組み合わせて自分でポートフォリオを組みたいということもあるでしょう。その場合はiDeCoを活用します。iDeCoの口座は投資信託を自由に売買することが可能ですから、つみたてNISAとは違った戦略で投資をすることが可能です。
NISAなのかつみたてNISAなのかという選択肢に縛られず、課税口座やiDeCoも活用できれば、資産形成の選択肢がどんどん拡大していきます。ぜひ視野を広げてみましょう。