はじめに

円安や米国株の下落など不安定な市場が続く中、現状をどう考え、どのように動けばよいかを悩んでいるひとも多いはず。そこで気になるのは、長く金融やフィンテックなどのビジネスに携わっている「お金のプロ」はこの状況をどう捉えているのか?

長期・積立・分散の資産運用を自動化したサービス「WealthNavi」を運営する、ウェルスナビ株式会社代表取締役CEO柴山和久氏と、マネーフォワード代表取締役社長CEO辻庸介の「お金のプロ」同士による対談イベントが行われました。

このイベントは、資産管理アプリ「マネーフォワードME」のプレミアム会員限定で行われ、ユーザーからの質問に答える形で進行していきました。ウクライナ情勢の最中での投資アドバイスや子どもへの投資教育の話、そして「お金を得ること」の本質など、まさに金言が飛び出すイベントになりました。

今回はそのイベントの内容を抜粋してお伝えいたします。


ウクライナ情勢でマーケットが混乱しているときに、個人の投資方針はどうしたらいいのか

 株式会社マネーフォワード 代表取締役社長 CEO 辻庸介

辻庸介(以下辻):ウクライナ情勢で株価が下落している状況ですが、「このような情勢下で個人の投資スタイルはどうしたらいいのか」と多くの質問をいただいています。まずそこからアドバイスをいただけますか。

柴山和久(以下柴山): 株価が上がったり下がったりすると、不安を感じるひとが多いと思います。「今までの方法で投資していいんだろうか」とか、投資を始めようとしているひとだと、「やっぱりもう少し様子を見ようかな」と考えてしまいます。

こういうときこそ「そもそも何のために投資をするのか」と原点に立ち返ることが重要です。個人で投資をしているひとの多くが「豊かな老後に向けた資産を築いていく」ことを目標にしているはずです。長期的に資産を築いていくためには、短期的な株価の上げ下げに一喜一憂せず、あくまでも中長期的な視点を見失わないことが重要です。

:僕はソニーに新卒で入って、その3年後にマネックス証券に入社しました。10年ぐらいずっとネット証券で働いていたんですが、5年10年20年の長いスパンで考えると、一定額を積立して、グローバル投資をして複利でリターンを得たひとが一番資産を増やしているなと思っていました。

機関投資家だと一年でどんどん成果を出していかないといけないですが、個人投資家は時間を買える。そう考えると、「短期の値動きに惑わされず、株価が落ちたときも淡々と積立をする」「毎月の家計の切り売りをせず余裕資産でやる」がやはり重要ですよね。

柴山:そう思います。機関投資家だと毎年、場合によっては三ヶ月に一回は運用成績を報告しないといけない。それに対して、個人投資家は、自分が気にしなければ、長期目線で自分自身が判断して行動できる。そこは個人投資家の大きな強みです。機関投資家だと、待っていれば回復するとわかっているのに、泣く泣く資産を売却して出資者に返還しないといけないシーンがありますから。

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