はじめに

損失をシステム化する「脱・感情」

しかし、いざ、自分が決めていた水準まで株価が下落すると「いや、ここから反発するかもしれない」「ここで損失を確定させたらもったいない」など、色んなことを考えてしまい、なかなか損切りできなくなってしまうのではないでしょうか。

そこで、損失をシステム化してしまえば、ほったらかしにできると思うようになりました。ほったらかし投資ならぬ、ほったらかし損切りです。これで、いらぬ感情から解放されます。

私が特に、為替の取引で実践している損切り方法が「トレール注文」です。

例えば、為替のレートが110円のときに、このくらいまで下がったら損切りしよう、と事前に決めて注文を出しておきます。これを、逆指値注文と言います。

事前に109円80銭まで下落したら、勝手に損切りされるように事前に予約しておくことで、損失を最小限に押さえることができます。さらに、損切りを自動で完了しているので、資金を残したうえで、下落したタイミングで買い直すことができます。再チャレンジできるのです。

一方で、損切りポイントまで下落せずに、為替レートの水準が上昇し120円になった場合は逆指値注文も10円上乗せして119円80銭まで引き上げます。

そうすることによって、「損失を最小限にし、利益幅を伸ばす」ということができます。

「事前に予約」しておくことで、損切りをシステム化し、自分の揺れる感情と向き合う必要もなくなります。そのほか、様々な損切りの手法がありますが、どれも先人が苦労の末に編みだした方法です。

ぜひ、皆さんも「損切り」を自分のものにして、必要のない悩みから解放されてみてください。

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