はじめに

まずは現在の家計状況の整理から

ご相談者さんの家計状況をみていきましょう。手取り月収は20万円ですが、毎月の支出は13万円となっています。28歳の一人暮らし女性で家賃を含めた支出が13万円というのは堅実ですね。13万円のうち、住居費5万5,000円、水道光熱費1万円、食費が3万円と書かれています。残りの3万5,000円の使途は書かれていませんが、通信費、洋服や理美容費、書籍代や日用品などもろもろの出費と理解しました。

毎月の貯蓄は2万5,000円です。積立などをしているのでしょう。支出が13万円、貯蓄が2万5,000円なので、実はあと4万5,000円が残っています。こちらについても使途がかかれていないため、想像で進めさせていただきます。投資の残高があることから、つみたてNISAなどでいくらか投資をしているのでしょう。残りは、家具家電の買い替えや、お出かけなどのイベント支出、イラストを描いているとのことなどで機材や絵の道具などの購入や、学びのための支出などもあるかもしれませんね。

そんなわけで、確実にできている貯蓄は以下の通りになります。

毎月の貯蓄:2万5,000円×12カ月=30万円
ボーナス貯蓄:11万円
年間の貯蓄合計:30万円+11万円=41万円

現在の手取り年収が、20万円×12カ月+70万円=310万円ですから、手取り月収の13%を確実に貯蓄に回しています。実際はこのほかにも投資をしていますし、余ったお金も貯めていると思われるので、もう少し貯蓄率は高いと思われます。

その結果、28歳現在の金融資産残高は、貯蓄480万円+投資81万円=561万円 となります。

28歳独身だからこそ、自分の意思で挑戦しやすい

やりたい気持ちが強い反面、ご相談の後半には「不安」な言葉があふれています。その理由は、

・現在独身で配偶者に頼れないこと、
・実家から離れており経済的にも実家には頼れない

ということでした。

確かにこれらは不安要素ではありますが、独身だからこそ、自分のお金と時間を自分の意思で自分のためだけに使うことができます。これは大きなメリットです。家族ができるといざというときに頼ることができますが、パートナーとのすり合わせが必要になります。また、もっとご相談者さん自身の年齢が上がってからだと貯蓄は増えますが、今度は親の年齢も上がってくるので親へのサポートが必要になってくる可能性があります。

現在の28歳という年齢と独身という立場は、自分の許容範囲内であれば、自分の好きなことやりたいことにチャレンジしやすい状況と言えるでしょう。

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