はじめに
米国株の調整基調が続いています。昨年末と比較するとNYダウ平均は約15%、ナスダック総合指数にいたっては30%程度下落しています。
コロナ・ショックの株価下落後に投資を始めた方にとっては、昨年末まではほぼ一貫した上昇相場でしたから、初めての大きな株価下落で不安を感じている方も多いかもしれません。
なぜ米国株はこれほど値上がりしたのか
もちろん米国株の調整がどこまで続くかは誰にもわかりませんが、米国株式市場は長期投資が非常に報われてきた市場であり、今回の調整で投資をやめてしまうことはあまりにもったいないことではないかと考えます。
以下のチャートをご覧ください。NYダウ平均とナスダック総合指数について、1980年を起点(1979年末=100)として昨年末までの値動きを示したものです。ご覧いただければ一目瞭然、約42年間でダウ平均は約43倍に、ナスダック総合指数は約103倍に上昇しています。
超長期的に見て米国株式がとてつもなく値上がりしていることはご理解いただけたと思います。ではなぜ、米国株はこれほどまでに値上がりできたのでしょうか?
その1番の理由は、「米国が長期的に経済成長を続けていること」だと考えます。以下のグラフで日本と比較すると明らかなように、経済の規模を示す名目GDPが、日本はほとんど増えてない一方で米国は増え続けています。