はじめに

選ぶべきはどんな投資信託?

為替レートはシーソーのように上がったり下がったりします。一方が上がれば、一方が下がります。この上がり下がりは、交換レートの変動なので、ここからなにか付加価値が生まれるわけではありません。これを「ゼロサム」と表現したりします。しかし株式に投資をすると、その企業の成長の恩恵を受けることができます。私たちは、暮らしをもっと便利にしてくれる企業、よりよいサービスを提供する企業に投資をしますから、その企業の成長は巡り巡って私たちの日々に豊かさをもたらします。これを「プラスサム」と表現します。

投資信託を用いることも、プラスサムの株式投資のひとつです。投資のプロに、世界の企業を厳選してもらい、その利益の分配を私たちは受け取ります。もっともっと明日は良い世界を作ろうとしている大きなエネルギーに投資をすることが、自分の資産を守り育てることにつながります。円安だ、円高だと為替レートは常に変動しますし、株価の変動も予測不可能なので、積み立てでコツコツ投資をします。

外貨預金を塩漬けにしていた方は、円転して今度は世界の株式市場に投資をする投資信託などにお金を振り向けてみましょう。その際は、iDeCoやつみたてNISAといった税制優遇の仕組みを使いましょう。

現在iDeCoやつみたてNISAをしていて、投資期間もまだまだ十分とれるという方は、ご自身の投資先が世界経済の恩恵を間違いなく受けられる投資信託なのかを確認します。具体的には地球にまるごと投資するバランスファンドなどが選択肢です。しっかり選んだら、ぶれることなく投資を継続します。

投資において最も避けるべきことは、「積み立てをやめること」です。やめてしまっては、利益をうけるチャンスを失います。足下では、円安による生活コストの上昇が懸念されます。従って、これからも投資が継続できるよう家計を見直し、円安を乗り切る対策をとることも大切です。

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