はじめに

為替レートに関係なく海外資産への投資を続けよう

世界経済は為替レートに関係なく成長しています。IMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し(World Economic Outlook)」では、ロシアのウクライナ侵攻や、燃料価格・食料価格の上昇の影響下で、2022年・23年の世界経済の成長率は3.6%と予想しています。

為替レートに関係なく全世界への投資を続けるべきと考えます。

もしも今後円高の局面がやってきたときにも、積立投資を続けていれば、海外資産を安く(多く)買い付けることが可能。そうすることで、平均購入単価が引き下げられますので、その後値上がりしたときに得られる利益も大きくなります。

また、「円安でもS&P500への積立投資を続けるべき?」の記事でも解説しましたが、米国株は今後も長期的には右肩上がりで成長していくと考えられます。

「QUICK資産運用研究所」の調べによれば、2022年6月末時点の資金流入額(1ヶ月)が一番多かったのは「eMAXIS Slim米国株(S&P500)」であり、583.18億円となっています。多くの人が、円安・株安の中でもS&P500への投資を継続しているのがわかります。

大事なことは、為替レートの変動とは関係なしに、長期的に右肩上がりになる資産への投資を続けることです。

つみたてNISAやiDeCoで国内資産にしか投資していない状況であれば、米国をはじめ海外資産にも投資することを検討してみてください。日本株に投資することでも、物価高(インフレ)ヘッジになりますが、より成長の果実が大きいところに投資する方が大きな資産増を期待できます。

既に海外資産へ投資をしているなら、淡々と続けましょう。今後、円高・株安のダブルパンチで資産を大きく下がる局面が来た時は、ドルコスト平均法の効果で多く買い付けできるチャンスだと考えることです。

長期間の積立投資を続けることで、複利効果の恩恵を受けながら大きな資産を築くことができるでしょう。つみたてNISAやiDeCoであれば、非課税の恩恵も受けてより効率良くお金を増やすことができます。

なお、「為替ヘッジあり」の商品を選ぶと、為替レートの変動による資産の増減リスクを抑えて資産運用ができます。為替ヘッジに多少のコストはかかりますが、為替レートの変動で大きく損をすることを防げますので、リスクをとりすぎるのが怖い方は、取り入れてみるのもいいでしょう。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward]