はじめに
最近、食料品や生活雑貨、電気・ガスなどの値上がりが続いています。この「インフレ」と呼ばれる状態になると、何もせずそのまま資産を保有していると、物価の上昇にお金の価値が追い付かず資産の価値が目減りしていくので、資産を守るためには投資が必要になります。
そこで、7.5億の資産を築いた投資家で実業家の八木エミリー( @emily_yagi )氏の著書『放置しておくだけでふつうにお金が増える投資術』(ビジネス社)より、一部を抜粋・編集して投資の種類について解説します。
自分もお金も「遅れの法則」で伸びていく
稼ぐ能力に関しては「遅れの法則」があります。
本を読んだり、セミナーを受けたり、勉強したりという努力に比例して、能力も右肩上がりに上がっていくわけではありません。
ずっと停滞している時期があり、ある時期を境に急に伸びていきます。「努力しているのに思うような結果が出ない」という時間が、必要なんですね。
結果は努力に遅れて現れる。これが「遅れの法則」です。
お金も遅れて増える
遅れの法則は、投資でも同様にあります。たとえば毎月3万3千円ずつ積み立てても、1年で貯まるのは40万円です。2年で80万円、3年でやっと120万円です。「全然増えないなあ」と思ってやめてしまい、もっとうまい投資先を探すのではなく、継続して積み立てていくことで、「複利」の力も働きます。複利とは、運用で得た利益をさらに運用に回して利息が利息を生むことです。
コツコツ積み立てたものが、ある程度資産という形となって現れるのは、10年後、20年後の先なんですね。
この「遅れの法則」を、投資でも自分の能力に関しても、信じてあげる。そのうえで頑張り続ければ、いずれ結果が出ます。