はじめに
「唯一無二」の空間
ウェディング業界にハウスウェディングを広めたテイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)がいま、ホテル業界にも新しいマーケットを創ろうとしています。それが、ブティックホテルです。国内に「TRUNK(トランク)」のブランドで現在、2店舗運営していますが、今後28店舗にまで拡大予定です。
コロナ禍で控えていたカップルが式を上げるなど、ブライダル業界も回復しつつあります。同社もコロナ禍で赤字転落しましたが、22年の営業利益は20億円の黒字浮上、23年は30億円の黒字見通しで、業績が回復途上です。
しかし、少子化に伴う婚礼市場は業界の課題です。そこで、同社が商機を見出しているのがブティックホテルです。客室は少なく押さえる代わりに、接客を充実させる。高価格帯の料金で宿泊の部屋は1つ1つ強いこだわりがあり、唯一無二の空間を演出します。
チェックのタイミングで、もしスタッフと顧客と会話が進めば、そのままお茶を提供して会話を継続するなど、マニュアル化させていないからこそ生まれる接客スタイルがあります。
私たちが求めているのは効率化された社会だけではなく、偶発性・オリジナルなど、一見すると非効率なところに、時間のゆとりを感じるのかもしれません。
皆さんはどんなメリハリ消費を考えていますか?
コロナの感染が再拡大していますが、自分なりの「メリハリ消費」で楽しんで時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。