はじめに
自営業で申告が少ないのですが、借りられますか?
A.借り入れは可能ですが、個別で条件が変わるので相談してみましょう。
自営業者や職人など、自分で確定申告をしている人の場合の住宅ローン借入は公務員や給与所得者に比べると、同条件で借り入れすることが困難な場合があります。
まずは、確定申告している金額によります。たくさん確定申告されている場合は給与所得者と同じように年収に応じて借入額を決めていけるでしょう。
ではなぜ、自営業者の場合は借り入れがしにくくなるのでしょうか?それは実際の経営の中で、自分の給料を低く申告している場合が多いためです。税金や経営の理由で申告額を低くしている人には見た目の生活水準と申告額に乖離がある人もいます。キャッシュを貯め込んでいる人は、現金でできるだけ多く頭金を入れて購入できるパターンもあります。高い家賃を払っているので、早く購入したいけど確定申告の収入額が低くて思ったような額のローンが組めないという人が多いのが現状です。
ではどうすればローンを組みやすくできるでしょうか。下記のパターンに分かれます。
(1)確定申告の収入額を上げる
2、3 年かけて上げていく場合や修正申告して上げる場合などがあります
(2)実際の収入が証明できるような場合や資産がある場合は、個別案件で対応してもらう
まずは自分の取引先の金融機関に当たってみることをおすすめします。金利が変わる場合もあります。
実際にはローンを払っていけるであろう人でも、借り入れの段階で困ってしまうケースもたくさんあり、よく相談に来られます。
金融機関によって同じ人でも可と不可が分かれますので、諦めずに不動産担当者に相談して探してみましょう。
共働き世帯 ペアローンのメリット・デメリットは?
A.多くの金額を借り入れできます。
今や共働きがほとんどと言ってもいいくらい、標準的な世帯の形になってきました。住宅ローンの組み方にも共働き世帯向きの借り入れの仕方があります。
そのひとつ、ペアローンとは2人で2本の住宅ローンを組み、お互いが連帯保証人になる住宅ローン商品です。多くの民間金融機関で取り扱っているので便利です。
ペアローンのメリットは、 収入に合わせてそれぞれが組むことで、合わせると多くの金額を借入できるということと、住宅ローン控除を2人それぞれ使える こと。また団体信用生命保険にそれぞれ加入するので、2人のうちどちらが亡くなってもその分は保険適用になります。逆に言うと、もし夫が亡くなった場合、妻の借り入れ分はローンが残ることになります。
一方、契約が2 本になるので、諸経費(印紙代や事務手数料など)が2倍かかるのがデメリットです。ただ、この諸経費は数万円程度にとどまりますので、全体を見て選択することが必要です。
出産や育児なども見据えて、2人が長期にわたり、収入を確保できるような場合はメリットがあると思われるローンの方法です。
【ペアローンの例】