はじめに
証券会社選びのポイント2:スマホで投資しやすいか
今やどの証券会社も、スマホを使っていつでもどこでも取引・資産管理ができるようになっています。各社のスマホアプリも充実してきていますが、その中身は各社異なります。
一般的に、スマホのみの取引に特化した「スマホ証券」のほうが、手軽でわかりやすい表示になっています。数タップですぐに売買できるよう、工夫されているアプリも多く見受けられます。デザインも洗練されていて、投資の知識が少なくても投資先選びに迷わないような配慮がされています。
それに対して、スマホだけでなくパソコンなどでも取引できる「ネット証券」は、投資の情報が充実している印象です。株式投資でいえば、最近の株価動向・関連ニュース・決算情報・株主優待などまで、細かくチェックできます。また「会社四季報」など、本来有料の情報を無料で公開しているネット証券もあります。
どちらがいいかは好みもあるので、意見が分かれるところでしょう。一番いいのは、複数の証券会社のスマホアプリを実際に使ってみて、確かめることです。証券会社の口座開設は無料でできますので、試してみるといいでしょう。
証券会社選びのポイント3:1株投資ができるか
株の売買は通常、100株単位(単元株)で行います。しかし最近は、1株(単元未満株)から買えるサービスが普及してきました。
たとえば通常、株価が1,000円の銘柄を買うには100株分となる10万円を用意する必要があります(手数料は考慮しません)。しかし、1株から購入できれば、投資金額も100分の1の1,000円で済む、というわけです。上でも紹介しましたが、手数料も数円程度と非常に安くなっています。
単元未満株のサービスは、おもにスマホ証券で行われています。スマホ証券では、手数料も安く設定されているうえ、ポイントを使った投資にも対応しています。また、ネット証券にはあまりない独自のキャンペーンを実施していることもあります。より少額から手軽に投資を試してみたい方は、スマホ証券のサービスをチェックしてみましょう。
証券会社選びのポイント4:米国株の取り扱いがあるか
世界経済の中心でありながら、いまなお成長を続ける米国。米国株は、文字どおりアメリカ合衆国で取引されている株のことです。
米国には、世界をリードする大企業がたくさんあります。しかも、米国企業の多くが年4回配当を出すなど、株式還元にも積極的です。そのうえ、過去のコロナショックやリーマンショックなどにも負けずに、50年以上にわたって毎年配当金を増やし続けている「連続増配株」もあります。
米国株は、日本の証券会社でも売買ができますが、すべての証券会社で売買ができるわけではありません。そもそも取り扱いのない証券会社もあります。
米国株の取り扱い銘柄数は、多い証券会社では5,000銘柄以上あるのに対し、少ない証券会社では数十銘柄。欲しい銘柄があっても取り扱いがないので購入できない、という事態も考えられます。米国株の売買手数料・為替手数料は、日本株の売買よりも総じて高めに設定されています。こちらも証券会社ごとに違いがあります。もちろん、安く済むほど投資には有利ですので、比較することをおすすめします。