はじめに
「中古住宅を購入してリフォームしたいのですが?」
住宅費に加えリフォーム費用がかかることを知る
予算がオーバーすることもある
最近は新築住宅(いわゆる建売や新築マンション)の高騰が著しく、若い方々が住宅を購入しようとしてもなかなか難しい場合が多いようです。そのような方は、次に中古住宅を探し始めます。
弊社に相談があるのは、そんな状況の中ですでにご自分で申込金や手付金を支払ったあとで、「これはちょっと……」と思われた場合で、そのような相談の件数も増えています。年齢の高い方より若い方が多いのも特徴的です。若い方は不動産と住宅の知識があまりなく、家の現状を見たその感じだけで手付金などを支払われることが多いからです。
中古住宅を購入すれば、当然のようにリフォームをする方が多いですが、ほぼ予算通りか不動産会社の担当者と打ち合わせていたリフォーム費用をオーバーします。
なぜでしょうか。それは、不動産会社の営業担当者が建築のことをほとんど知らないかわからないからです。中古で購入する場合は基本的にチェックする項目すらわからない方がほとんどです。
若い方は、中古でも20~30年のローンを組んで購入する方が多いので、住宅ローンを払うことに加え、リフォーム費用まで多くかかると、金銭的にとても大変な生活になります。
設備の修理や交換が必要になる
家は中古であれ新築であれ、買った時点から劣化が始まると考えてください。住宅の設備などが故障や耐用年数を過ぎて交換が必要になるのは10年位です。
いちばんわかりやすく説明できるのは給湯機器です。メーカーの耐用年数は使い方でも違いますが、7~10年が標準です。
さらにはインターフォン、ウォシュレットなども住宅部材でいえば消耗品にあたります。10~15年位の間に交換するケースが多い部材です。
網戸や水栓、その他にも、徐々にではありますが入居時に気がつかなかったところや予算がなくあとでと考えていたところの故障が、中古の場合、新築よりも早い段階で起きるのが通常です。
マンションと比較すると一戸建てのほうがこのケースがたくさんあります。それを少しずつ修理させていただくのがリフォーム会社の役目です。
マンションは管理会社の力が大きい
一昔前は一戸建ての場合は建てた大工さんがやってきて、お金ができるだけかからないように少しずつ手を入れてくれていました。それくらい大工の棟梁は力があり、自分で建てた家に誇りをもっていました。
今そのような方を探すのはほとんど不可能に近くなりました。マンションではそれを作った会社が少しはやっていましたが、修理等はほとんどやってくれません。
マンションの場合は管理会社の力が大きいです。きちんとした管理会社は、いろいろな業者とのつながりの中で不具合が小さなうちに少しの金額で修理をしてくれます。そのような管理会社がいちばん頼りにされます。
若くして家をもつということはいろいろな大変さがありますが、思いがけない費用が突然かからないように、購入するときにはご両親や建築関係の信頼できる方に相談することがいちばんです。