はじめに

(2)S&P 500に投資できるVOO

バンガードS&P 500 ETF(VOO)は、S&P 500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指しているETFです。

GAFAMをはじめとする世界を代表する銘柄が組み込まれており、米国企業の約8割をカバーしています。四半期ごとに時価総額加重平均を用いてリバランスをしてくれます。S&P 500に連動する投資信託への投資は、投資初心者でも取り組みやすいというメリットや、少額からの積み立てられることや運用コストが低いこと、銘柄選定をしなくてよいし購入するだけで分散投資となるので、つみたて投資では投資にかかる手間や時間が少なくてすむというのも魅力になります。

ブルームバーグによると、直近配当利回り(税込)は1.62%、経費率は0.03%と最低水準です。3ヵ月のリターンは6.73%のマイナスとなっておりますが、3年のトータルリターンは10.28%です。363.44ドルから購入が可能です。

(3)アメリカ経済全体を網羅するといえるVTI

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)はアメリカの株式市場全体に投資できるETFです。

20年以上に渡って運用されており、時価総額ベースでウエートを算定し、米国市場の99.5%をカバーできます。3,500以上の銘柄を保有し、S&P 500指数よりさらに幅広いのが特徴で、GAFAMやテスラ、バークシャー・ハサウェイなどアメリカを代表する銘柄が組み込まれています。米国株の上昇が続くのであれば恩恵を受けられるETFといえ、長期的に見ると右肩上がりに推移している米市場に投資しておくのはやはり強いと思います。

ブルームバーグによると、直近配当利回り(税込)は1.60%、経費率は0.03%とVOOと同様に低く、3ヵ月のリターンは6.75%のマイナス、3年のリターンは9.81%です。

VTIとVOOを比較すると、利回りも3年トータルリターンも僅かに上回っているVOOの方がよさそうですが、VTIは198.32ドルから投資できるので、投資資金で考えるとVTIの方がやりやすいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。またVTIでも投資資金の関係で基準価格が高いという方や、分配金再投資が難しいという方は、VTIやVOOに連動する投資信託を利用するという方法もありますので、気になる方は調べてみてください。

最後に2012年から約10年の3つのパフォーマンスを比較してみます。上から順にVOO、VTI、VTとなっています。とはいえ、VOOとVTIはほぼパフォーマンスは変わらないといえます。

TradingViewより

皆さんの投資戦略の参考になれば幸いです。

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