はじめに

銀行預金ではお金が増えない時代

山中:そもそも、なぜ投資が必要なのかわかりますか?

有野:はい! お金を増やすためです。

山中:もちろん、その通りです。では、なんでお金を増やさなければいけないと思いますか?

酒井:なんでって……贅沢をしたいから?

山中:豊かな生活のために投資をする人たちもいますが、その前に、まずは自分たちが将来、安定した生活をするために、しっかりとした資産を築かなければいけません。そのためには、投資が必要になってきます。いま、銀行の普通預金の金利がどれくらいかわかりますか?

有野:0.1%くらいですか?

山中:銀行によっても多少ばらつきはありますが、だいたい0.002%くらいです。

酒井:0.002%!

有野:え? 10万円預けると、翌年2円もらえるって事ですか?

酒井:ほとんど増えないのと同じですね……これだと、たとえ長く預けたとしても大きくは増えないですね。

山中:そうなんです、いまは普通預金に預けていても、ほとんど増えません。定期預金でも、さほど大きな利息はつきません。昔は金利が高かった時代があったのですが、1990年頃から金利がどんどん下がって、ゼロと同じような状態になったんです。

酒井:昔はどれくらい利息がもらえたんですか?

山中:たとえば1990年前後では、定期預金で6%を超える利息がついていました。金利が6%というと、12年で元本が倍になる数字です。

有野:言われてみると、昔は定期預金でもめっちゃ増えてたイメージやなぁ。

山中:現在の0.002%だと、倍になるのに3万6000年くらいかかっちゃうんですよ。

酒井:3万6000年!? めちゃくちゃかかりますね……。

有野:3万6000年前っていうと、旧石器時代になるから、その頃預けたお金がようやくって事やで。

酒井:どういう事ですか(笑)、とにかく凄くかかりますね。

山中:そう。だから自分で増やしていく必要があるんです。

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