はじめに
1月9日週「相場の値動き」おさらい
1月9日(月)は成人の日でお休みでしたね。連休中の米市場からおさらいしていきましょう。
1月6日(金)に発表された2022年12月の米雇用統計の結果は、失業率が予想3.7%のところ結果3.5%、非農業部門雇用者数は予想20.1万人増のところ結果22.3万人増でした。11月は速報値26.3万人増から25.6万人増に下方修正されました。平均賃金は前月比予想0.5%増のところ結果0.3%増、前年比予想4.9%増のところ結果4.6%増と、賃金が予想を下回ったことで、インフレ鈍化 → 米金融引き締め長期化の懸念後退(ソフトランディングできるかも) → 株高につながりました。
また、12月の米ISM非製造業景況感指数も49.6と好不況の境目とされる50を20年5月以来で割り込んできました。前月の56.5から低下したほか市場予想も下回る結果で、これも景況感の経済指標が悪い結果 →景気減速 → 米金融引き締め長期化の懸念後退 → 株高と繋がる結果となったようです。
この流れは1月9日週の米市場でも継続しました。
1月12日(木)に発表された米12月CPIは、前月比0.1%下落、前年同月比6.5%(コア 5.7%)と、総合コアともに市場コンセンサス通りの結果となりました。 前月は7.1%でしたので6か月連続の下落となり、インフレ鈍化を示す結果でした。
1月31日(火)・2月1日(水)のFOMCで0.25%のシングル利上げとなる確率はFedwatchでは96%を超えています。
一方、1月17日(火)・18日(水)に開かれる日銀金融政策決定会合では日銀は昨年12月20日の金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(YCC)の運用見直しを決定しましたが、さらなる政策修正への警戒感が意識されているよう。日米の金利差縮小の思惑から、ドル円は円高・ドル安方向に動いています。
CPIが通過し、相場の注目は企業の決算発表に移るでしょう。企業業績の悪化がどの程度となるのか、リセッション懸念の動向を含めて注目です。引き続き、ボラティリティが高いことを想定しておいた方がよさそうです。
週末1月13日(金)の日経平均株価は、前日比330円30銭安の2万6,119円52銭と6営業日ぶり反落。為替の円高進行や、前日まで5営業日続伸だったので週末の利食い売りも相場の重しとなりました。前週末1月6日(金)の日経平均株価は2万5973円85銭でしたので、週間では145円67銭の上昇でした。