はじめに

一時的円安でも140円超える!?

次は「一時的円安」の特徴を考えてみましょう。

図表3は2000年以降の米ドル/円のチャートに120日MAを重ねたものです。この中で複数年に渡って米ドル/円が下落した代表的な米ドル安・円高トレンドを赤の四角で囲ってみました。

これを見ると、米ドル/円の下落トレンドにおいて、それと逆行する一時的な上昇は、最大でも120日MA前後までにとどまっていたことがわかります。つまり「一時的米ドル高・円安」の特徴は、「120日MAを大きく超えない範囲内にとどまる」ということがわかります。では、この「大きく超えない範囲内」とは具体的にどの程度か。

図表4は米ドル/円の120日MAかい離率です。これを見ると、米ドル安(円高)トレンドにおいて、それと逆行する米ドル上昇は、最大でも120日MAを5%程度上回る範囲にとどまっていました(赤丸印の部分)。要するに、米ドル安・円高トレンドにおける「一時的な米ドル高・円安」は、基本的に120日MAを5%以上上回らない範囲内で起こる可能性が高いと言えそうなのです。

さて、足元の120日MAは138円程度です。これを5%上回るなら144円と言う計算になります。ということは、「一時的な米ドル高・円安」である以上、さすがに2022年10月に記録した151円に至る可能性はなさそうながら、それでも目一杯進むようなら140円は超える可能性もありそう、といった見通しになるわけです。

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