はじめに

金融機関の勧めるままに投資は危険!

また、銀行などの金融機関の勧めるままに投資をして、老後資金を減らしてしまったという人も多いのです。ましてや運用の初心者がまとまった金額を投資するのは、とても危険です。金融機関の言いなりに投資を始めるのは、もっとも避けるべきことなのです。

「住宅ローンの返済に使う」「年金の繰下げ受給に使う」

では、退職金の使い道を考えた受け取り方というのは、どういうことでしょうか?

たとえば、住宅ローンが、75歳まで残っている場合。もし年金暮らしで、住宅ローンが残っている場合は、老後の生活が厳しくなります。老後破綻の可能性が高まるのです。変動金利の場合は、今後金利が上がっていくと返済額も増えます。

そこで、「住宅ローンの全額返済に退職金を使う」。これは正解だと思います。それにより老後生活が安定します。この場合は、一時金で受け取りましょう。

また、年金を70歳まで繰下げ受給しようと考え、10年間の分割で受け取りにして生活費にあてた。というのも正解です。年金を繰り下げることで受給額を増やすことができるで、老後生活が安定することに繋がります。この場合は、生活費の補てんなので、年金で受け取るのもいいでしょう。

新NISAを使って資産運用を考える

また、2024年から新NISAが始まります。年間の投資枠が360万円で、1800万円の上限で夫婦あわせると3600万円まで利用することができます。退職金を運用しようと思っているのであれば、これに使うのが有利です。

年間の投資枠が決まっているため、一気に投資できないので、かえってリスクを分散することができます。この場合は、退職金を一括で受け取っておいて、何年間かに分けて投資していくのでもいいですし、年金での受け取りでもいいと思います。計画的な投資をすることがリスク分散に繋がります。とくに新NISAのつみたて投資枠では、長期投資に向いている信託報酬の低い商品が中心なので安心です。

まず、退職金の得する受け取り方を考えるよりも、退職金をどううまく使うかを考えてから、受け取り方を検討してみるのはいかがでしょうか。

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