はじめに

老後資金についても考えておこう

老後資金はどうでしょう。

総務省家計調査報告2019年(2020年以降はコロナの影響があっため)のデータを用いて試算すると、老後の夫婦2人の生活費(持ち家の場合)は、公的年金だけでは賄えず、毎月3万3,000円程度不足するとのこと。

仮に90歳まで生きるとすると、現在は一般的には65歳から年金を受け取るので、老後は25年間あります。ですから、老後資金として準備しておきたい金額は、不足金額×12カ月×25年間で計算することができ、計算すると、990万円となります。

ただし、上記の不足金額は、持ち家を前提とした衣食住の基本生活費の金額なので、老後も賃貸で暮らすといったケースや旅行に行く、孫に小遣いをあげる、おいしいものを食べにいくといった、ゆとりある老後を送りたいと思った場合には、不足金額は10万円以上になります。加えて、高齢になると病気や介護になる可能性が高くなりますので、それらの費用も加味する必要があります。

とはいえ、ご夫婦ともに公務員なので、一般の方よりも年金が手厚い、退職金もきちんと支給されることが考えられます。お時間のある時に、年金定期便などを参考に、ご自身のケースで、老後の費用についても試算しておくと良いでしょう。

教育資金や老後資金といった大きな金額がかかる費用を把握しておくと、将来の家計の状況がイメージしやすくなります。お時間のある時に、ぜひ試算してみてくださいね。

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