はじめに
「育児休業手当金」はどらくらいもらえる?
ご相談者さんが育児休業を取得されるとのことですが、公務員の場合の育児休業について確認しておきましょう。
民間企業の場合、育休期間は原則として1年間としている企業が多いですが、公務員の場合は、3年間取得できることになっていますね。
公務員の方が育休を取得する場合、育休中のお給料は基本的に無給になります。ただし、所属している公務員共済組合から取得日数に応じて、「育児休業手当金」を受け取ることができます。
受け取れる金額は、育児休業開始から180日間は、1日につき標準報酬日額(標準報酬月額の1/22)の67%の金額が支給され、181日から365日までは、1日につき標準報酬日額(標準報酬月額の1/22)の50%の金額が支給されます。
基本的に育児手当が支給されるのは、育休後1年間で、その後は、無給になります。今回のご相談者さんのケースでも、2年間は、無給になるとのこと。
その後は、復職することを前提にすると、まずは、無収入となる2年間の家計の状況を把握しておくことが必要です。
育休中の収入と支出を確認
2年間の無収入の期間は、夫の収入のみで生活することになるため、プロフィールから夫の収入を確認していきましょう。
【夫の収入】
毎月の手取り収入:30万円
年間の手取りボーナス:110万円
続いて、生活費についても確認しましょう。
【生活費】
毎月の生活費:36万円
年間の臨時出費:30万円
記載はありませんが、家計の落とし穴として、冠婚葬祭費や家電の買い替え、帰省費用などの臨時出費があります。仮にここでは年間30万円としておきます。
また、現在の生活費を見直すこともあると思いますが、一方で、お子さんにかかる費用が増えることもあると思いますので、ひとまず、現状の生活費36万円で試算することにします。
そうすると、ざっくりとですが、1年間の夫の手取り収入が470万円、1年間の生活費が462万円になります。ですから、ご相談者さんが2年間無収入でも、生活費については夫の収入だけでやりくりできることになりますね。