はじめに
教育費を見積もって準備する
子どもの成長に合わせて増えていく支出は、主に食費と教育費です。食費は健康の維持や成長に連動していて、必要以上に減らすことはできません。子どもの分だけを引き締めるということも現実的ではないので、ここでは教育費について考えます。
相談者の、子どもの進学コースについての希望は次のとおりです。
小学校:私立
中学校:公立
高校:公立
大学:国公立 or 私立
大学院:国公立
高校までは公立で、大学は国公私立を問いませんが、国公立の場合のみ大学院までの費用を負担するというものです。大学は県外を想定しているということなので、一人暮らしの費用も用意することになります。
次の表は、子どもひとりあたりの1年間の教育費です。私立大学の金額は文系よりも金額が高めの理系の平均額を用意しました。医学部や歯学部、芸術系になるともっと高額になるので、医学部等への進学も応援したいと考えるなら、目標額を上げます。
子どもは2人を希望。私立大学コースを選択すると教育費の合計は約2,700万円です。もちろん、一度にこれだけの金額がかかるわけではなく、高校までは毎月の収入の中から支払うのが一般的です。
大学以降の費用は、1年間あたりの金額がそれまでよりも高額になること、1年間分もしくは半期分をまとめて前払いすることから、ある程度まとまった金額を用意しておく必要があります。