はじめに

4)新興国のウェイトを増やして高めのリターンを狙う

新興国に全力投資をするというのは、積み立ての長期投資においてはリスクを取りすぎな気がするのであまりお勧めはしませんが、オルカンで新興国の比率を高めたい、米国株に新興国を加えたいという戦略はありだと思います。その際に活用する投資信託としてeMAXIS Slim新興国株式インデックスを挙げておきましょう。

MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)という新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。中国や台湾、インド、韓国などが大きな比率を占めており、今のところ長期的なパフォーマンスはS&P500やオルカンに比べると見劣りしますが、新興国の今後の成長に期待ができると考えていらっしゃるのであれば、新興国の比率を高めて積み立てていくのもありかもしれません。

信託報酬は年0.15180%以内でコスト面でS&P500やオルカンと比べると高いです。ただ新興国に投資するファンドでは低水準だと言えるでしょう。

5)プロに任せてみる

自分で運用する自信はないけれど、高パフォーマンスを目指すためにプロに運用を任せたい、というのであれば、ひふみプラスも選択肢となるかもしれません。運用会社は、レオス・キャピタルワークスです。国内外の上場株式を投資対象とし、長期的な産業のトレンドを勘案しつつ、定性・定量の両方面から徹底的な調査・分析を行い、長期的に選別投資を行うファンドとなっています。主に国内株式を中心に運用するアクティブ型投資信託で資産配分比率(2023/08/31 現在)は国内株式が89.52%、短期金融資産が4.69%、外国株式が4.42%、先進国株式(除く日本)が1.37%、過去の実績は5年のパフォーマンスが+34.61%とのことです。コストは最大年1.078%と高くなっていますのでこれ以上のパフォーマンスが見込めると考えられれば、検討されると良いと思います。


今回は、積み立て投資枠の活用法を5つ具体的にご紹介させて頂きました。新NISAを活用するためには、ご自身がどのような資産形成をしていきたいのか、ビジョンを明確化し、ご自身がお持ちのポートフォリオや、成長投資枠をどう活用するかも併せて考えていただくことが必要です。また今回ご紹介させていただいた5つの商品は成長投資枠でも投資することが可能なので、参考にしてみてください。

この記事が少しでも皆様の投資の参考になれば幸いです。次回は成長投資枠の活用法についてお伝えさせていただきます。お楽しみに。

※ひふみプラス参考:野村證券

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward]

この記事の感想を教えてください。