洗濯+お茶で980円、「喫茶ランドリー」の不思議な引力
目指すのは“街の家事室”
都営新宿線・森下駅から徒歩数分。マンションや倉庫、工場が立ち並ぶ、いささか殺風景な下町の一角に突如、一面ガラス張りのオシャレな空間が現れます。訪れたのは平日の昼間でしたが、中は大勢の人で賑わっています。彼らが談笑している少し奥に目をやると、そこには大きなドラム式洗濯機と乾燥機が3台ずつ置かれていました。ここは1月5日にグランドオープンをした「喫茶ランドリー」という新しい形態の喫茶店。最近、カフェスペースを併設したコインランドリーが増えてきましたが、こちらのお店はあくまで喫茶店がメイン。ランドリーはオマケだそうです。この空間の何が、平日の昼間から多くのお客さんを引き寄せるのでしょうか。取材してみると、店主の進めるステキな野望が浮かび上がってきました。
6年ぶりの好決算、「イオン」の何が変わったのか
総合スーパーが復活?道半ば?
この勢いは本物なのでしょうか。流通大手のイオンが1月10日、2017年度第3四半期(3~11月期)の決算を発表しました。本業の儲けを示す営業利益は、6年ぶりの高水準を記録。前年の同じ時期と比べて2割の増益となりました。いったい何がイオンの業績回復を牽引しているのでしょうか。そして、足元の状況は、同社の事業が“完全復活”を果たしたといえるものなのでしょうか。
SMBC日興証券は“兄弟会社”との統合で何が変わるのか
利用者にもメリットはある?
今年1年の株式市場の始まりを告げる大発会。その取引開始の1時間ほど前、1月4日の朝7時50分から、東京・丸の内の高層ビルの一室で、ある記者会見が開かれました。会見のお題は、SMBC日興証券とSMBCフレンド証券の合併について。同じ三井住友フィナンシャルグループを親会社に持つ2つの証券会社が合併し、この日から営業を始めるのに先立ち、経営トップが報道陣の質問に答えました。国内3大証券の一角は、兄弟会社との統合によって何がどう変わるのでしょうか。会見でのやり取りから、合併後の経営戦略に迫ります。
市場シェア4割、知られざる“優良サラダ企業”の秘密
アナタも知らずに食べているかも
昨日のクリスマスイブの夕食に、スーパーやコンビニでポテトサラダなどを買って食べたという人も少なくないのではないでしょうか。その中でも多くの人が口にしたかもしれないのが、ケンコーマヨネーズという会社が作ったサラダです。同社の社名を認識したうえで購入している人は決して多くないはず。それでも、国内市場で圧倒的なシェアを握っているのはなぜなのでしょうか。知られざる“優良サラダ企業”の秘密に迫ってみます。
三省堂「今年の新語」に「インスタ映え」が入らなかったワケ
「忖度」は大賞に選ばれたのに…
今年も残り1ヵ月を切りました。毎年、この時期になると1年を振り返るイベントや発表が相次ぎますが、流行語大賞はその代表的なイベントです。その中で最も有名なものといえば、ユーキャンの「新語・流行語大賞」でしょう。今年は「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」が大賞に選ばれました。一方、2015年スタートと後発ながら辞書編纂者が選ぶランキングとして最近注目されているのが、三省堂の「今年の新語」です。3年目となる2017年は、どんな言葉が選ばれたのでしょうか。
1500体が集結、「コップのフチ子」展の奥深すぎる世界
ガチャガチャで2000万個の大ヒット
皆さんは「コップのフチ子」をご存知でしょうか。2012年7月にカプセルトイ、いわゆるガチャガチャ用の玩具として発売され、1週間で10万個以上が完売。全国的なブームを巻き起こし、これまでに累計2000万個を販売した、ガチャガチャ界の大ヒット商品です。そんなコップのフチ子の誕生5周年を記念した展覧会「あなただけのフチ子展」が、12月1日から18日まで池袋パルコで開かれています。なぜフチ子がここまでロングセラーのヒット商品になりえたのか。その奥深い世界観をのぞいてみました。
「若者=ケチ」はウソ? 楽天ヒット番付に見る消費の実像
ゆとり世代は〇〇〇でモノを買う
「クルマ離れ」に「お酒離れ」、果ては「外出離れ」まで——。最近、「若者の〇〇離れ」という言葉をよく耳にします。その理由として語られることが多いのは、実質賃金の伸び悩みや年金などの将来不安から、消費に対して慎重になっている、というものです。でも、それは真実なのでしょうか。ネット通販大手の楽天が自社の検索データや購買データ、SNSなどの消費者動向を分析し、毎年公表している「楽天市場ヒット番付」を読み解くと、通説とは少し異なる若者の消費実態が見えてきました。
短い時間で賢く稼ぐ「ZIP WORK」という生き方の現実
気になる“収入”と“待遇”は?
高いスキルや豊富な経験があるのに、時間の制約があるため、思うような仕事に就けない。そんな悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。仕事に対する求職者のニーズが多様化している中、自らのノウハウを生かして短い時間で賢く稼ぐ働き方が広がりつつあります。収入面や職場での待遇はどうなのか。新しい働き方「ZIP WORK(ジップワーク)」の実態をのぞいてみました。
4時間で5800個が蒸発、「冬アイス」人気沸騰のワケ
「アイス=夏の食べ物」はもう古い?
11月15日、東京・千代田区にあるルミネ有楽町の周辺に長蛇の列ができていました。彼らのお目当ては、あるイベントで無料配布されたアイスクリーム。この日の都内の最高気温は17度と、屋外で冷たいアイスを食べるには寒すぎるように思えます。それでも、イベントは大盛況。会場のある1階から始まった行列はルミネの9階まで伸びていました。4時間で配布されたアイスの数は約5,800個。事前に準備した6,000個の大半がハケてしまいました。なぜ寒い時期に、こんなイベントが開催されたのか。そして、どうしてこれほど大勢の人が熱狂したのか。謎だらけのイベントの秘密を探っていきます。
マネックス松本氏が「日経平均3万円」を唱え始めたワケ
重要なのは“値段の当てっこ”ではない
日経平均株価は11月7日に2万2,937円を記録。バブル崩壊後の高値2万2,666円を上回り、約26年ぶりの水準まで上昇しました。こうした中で、ネット証券大手のマネックス証券がセンセーショナルな取り組みを始めています。10月27日に「日経平均株価が3万円に上昇する」という公式見解を発表したのを皮切りに、関連したオンラインセミナーや投資情報の発信を進めているのです。ただ、26年ぶりの高値となったものの、足元の株価水準と3万円との間にはまだまだ大きな開きがあります。日経平均が3万円に到達すると主張する、マネックスの“根拠”と“狙い”はどこにあるのでしょうか。
「国際結婚が増えていない」という意外な事実の実像
なぜイメージと現実に乖離があるのか
街を歩いていて「最近、国際結婚のカップルを見る機会が増えた」という印象を持たれている方は多いのではないでしょうか。でも、国のデータをひも解くと、実はここ5年で国際結婚の比率は横ばいで推移、10年前と比べると低下していることがわかりました。イメージと現実が乖離している理由は何なのでしょうか。過去20年の日本人の結婚事情の変化から、その根本原因を探ってみたいと思います。
上野の新名所「パルコヤ」は普通のパルコと何が違う?
東京23区では44年ぶりの出店
上野松坂屋南館の跡地に完成した上野フロンティアタワー。その核テナントとして1~6階に入ったのがパルコです。同社にとって東京東部への進出は初めて。東京23区への新規出店は、1973年の渋谷パルコ以来、実に44年ぶりとなります。でも、パルコといえば20~30代がお客さんの中心。上野御徒町という買い物客の年齢層が高めのエリアで受け入れられるのか、不安の声も上がりそうです。もちろん、パルコとしても、そんなことは承知の上。従来よりも高めの年齢層にも受け入れられるため、「上野パルコヤ」はどこをどう変えてきたのでしょうか。
価格沸騰の首都圏マンション、「狙い目エリア」はココだ
住宅選びの基準に変化の兆し
首都圏の新築マンション販売が失速しています。2017年度上半期(4~9月)の供給戸数は前年同期と比べて3.6%の減少。契約率も「好不調の目安」とされる70%を下回りました。資材価格や職人の人件費が上昇し、1戸当たりの販売価格が高騰したことが原因です。では、今のマンション市場は「買い」ではないのでしょうか。必ずしも、そうではありません。値引きしてもらいやすいマンションのタイプや、購入後も資産価値が落ちにくいエリアは存在します。今の市場環境で「狙い目」はどんな物件なのでしょうか。
アマゾン、セブンに挑む「速配IT八百屋さん」の勝算
3タップで生鮮有機野菜を宅配
食品宅配市場が広がりを見せています。最近では、ネット通販大手のアマゾンが4月に生鮮食品の宅配事業をスタート。流通大手のセブン&アイホールディングスも11月から同様のサービスを始める予定です。そんな大手参入で活気づく生鮮食品の宅配市場にあって、ネット通販としては驚異的なリピート率を記録。今年1月のリリースから1年足らずで、月商が当初の10倍と急拡大を続けているベンチャーがあります。リピーターの心をとらえて離さない「IT八百屋さん」の魅力は、どこにあるのでしょうか。
ネットの謎風習に便乗、イオン「台風コロッケ」の“その後”
大増産の販促企画は今後も続く?
台風21号が日本列島を襲った先週末。スーパー大手のイオンが“ある商品”の販促キャンペーンを実施しました。その商品とは、あつあつホクホクの「コロッケ」です。「台風の日にはコロッケを食べる」というインターネット上の風習に便乗した、この企画。はたして、売れ行きはどうだったのか。そして、今後も続くのでしょうか。