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就職、結婚、出産…なぜ女性ばかり「モヤモヤ」するの?
対談集『女に生まれてモヤってる!』著者に聞く
ここ最近、女性の不利益にまつわる問題に声を上げる人が増えています。職場でのヒール、パンプスの強制に抗議する社会運動「#KuToo(クートゥー)」や社会学者の上野千鶴子氏による東大入学式の祝辞がニュースで大きく取り上げられ、女性の進学差別や就職差別を赤裸々に描いた韓国のベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』は日本でも大ヒットしました。そんな女性の不満や悩み、苦しみを「女のモヤモヤ」として取り上げ、対談した書籍『女に生まれてモヤってる!』が、静かな話題を呼んでいます。著者は数々の女性誌で連載を持つ人気コラムニストでラジオパーソナリティーのジェーン・スーさんと脳科学者の中野信子さん。全く違う経歴、職業を持つお二人が対談に至った経緯や本を通して伝えたかったことについて伺いました。
投資家がトランプ大統領のツイートを無視すべきシンプルな理由
本当に無視できない影響力があるのか
米中貿易摩擦問題の勃発を皮切りに、ドナルド・トランプ大統領の発言に再び注目が集まっています。渦中のトランプ氏をリアルタイムで追う個人投資家にとって、欠かせない情報源の1つになっているのが、彼のTwitterアカウントです。トランプ氏のTwitterアカウントには延べ6,000万人以上ものフォロワーが存在しており、たびたび突飛なツイートを行っては株価を乱高下させることから、トランプ氏のツイートを解析するアルゴリズムを使って取引する機関投資家もいるのではないか、とうわさになるほどです。トランプ氏のツイッターアカウントをフォローしている投資家も多いかと思いますが、はたして彼のツイートは、投資家が無視できないほどの影響力があるといえるのでしょうか。
「女性活躍企業は株価パフォーマンスが良い」は本当か
女性役員比率と株価の関係
政府が行ったさまざまな調査では、「女性が活躍する企業は業績や株価パフォーマンスが良い」という結果が示されています。たとえば、内閣府の「女性の活躍状況の資本市場における見える化に関する検討会」の資料では、米国企業を対象とした分析を紹介して、「女性役員比率が高い企業の方が利益率が高い」と説明しています。経済産業省も「やや古くから女性が活躍している企業の業績が良い」という報告をしています。2003年の男女共同参画研究会の報告では、女性が活躍できる企業は固定観念にとらわれない社風、仕事の実績を正当に評価できるような人事の仕組みがあるから、それが結局は企業の成長につながる、とあります。仕事の成果が上がっても性別などで偏った評価が行われるなど、正当な評価ができない会社では従業員の“やる気”も下がってしまいます。女性が活躍できる企業は、公平で妥当な評価ができるような企業風土があることの表れ、と説明されています。そう考えると、確かに女性が活躍できているような企業は業績も良く、株価も上がると期待されます。学術の世界では、これを「企業固有風土仮説」と呼ぶようです。そこで、今回は「女性役員比率」を使って、株
個人投資家はどのようにして銘柄を選ぶのか?
銘柄発掘方法は十人十色
先月は株式投資をメインとしている個人投資家の集いに参加させてもらう機会が多くありました。 東京・名古屋・大阪と周るなかで、偶然だとは思いますが、個人投資家が銘柄を選ぶ際に重視しているものが地方ごとにきれいに分かれていて、非常に興味深かったのです。3地域でそれぞれが重視してた点と、一方でどこも共通して大切にしていた点。今回はこちらを例に4つのポイントについて共有していこうと思います。
高成長が続く「中国ネット通販」、米中摩擦もどこ吹く風のワケ
盛り上がる「618ネット商戦」
米中摩擦がエスカレートする中、中国のネット通販市場は順調に拡大し続けています。アメリカの経済誌「ウォール・ストリート・ジャーナル」は中国ネット通販最大手アリババ(ティッカー:BABA)の決算好調(8月15日発表)を受けて、「中国景気減速どこ吹く風」と題した記事を掲載しました。その理由の1つとして、「618ネット商戦」での売上高が過去最高を達成したことを挙げています。この2日前には、アリババに次いで中国ネット通販国内2位のJDドットコム(JD)も四半期決算(8月13日)を発表。こちらも「618ネット商戦」が好業績に寄与し、四半期ベースで過去最高益を達成しました。この2社で中国のネット市場シェアは約9割を占めていますので、中国のネット通販市場は相対的に米中摩擦の影響をそれほど受けていないといえます。
「いきなり!ステーキ」がいきなりオイスターに手を出したワケ
3ヵ月間で8店舗に拡大
「牛肉は昔から人間のDNAの中にしっかり入っている。貝塚があるように、オイスターを食べたいというDNAもある」――。ステーキチェーンの「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長は、力強く語りました。同社は、一部店舗で始めたオイスターメニューの販売店舗を拡大。厚切りステーキを武器に爆発的な勢いで成長してきた同チェーンが、なぜカキに手を出すことになったのでしょうか。その狙いを決算説明会の内容から探ります。
米国が追加関税第4弾を発動、世界の株式市場の行く末は
米中貿易摩擦はいつまで?
9月1日、米トランプ政権は1,100億ドル分の中国製品を対象に、制裁関税の第4弾を発動しました。家電や衣料品など、生活に身近な消費財を中心に3,000品目以上に15%の追加関税を課す内容です。中国側も即座に反撃に出て、米国産原油や農産品などに5~10%の追加関税を適用する対抗措置に出ています。米中問題はこのままずっと平行線を辿り続けるのでしょうか。今後の株式市場の見通しを解説します。
サントリー「ボス」、市場縮小中の缶コーヒーにあえて挑む理由
ボスっぽくない27年目の新商品
2017年に中容量ペットボトルコーヒー「クラフトボス」を投入し、異例の大ヒットを記録したサントリー食品インターナショナル(BF)の看板ブランド「BOSS(ボス)」。今年5月には家庭用の新商品を展開するなど、ブランドの拡大を進めています。しかし、同ブランドの主力である缶コーヒーの国内市場は、コーヒーの形態が多様化する中で縮小傾向。その一方で、缶コーヒーはコーヒー市場の約6割を占める大きな柱でもあります。こうした中で同社は今月、ショート缶の新商品を発売することになりました。ボスらしくない外見の新商品には、どんな狙いが秘められているのでしょうか。
5G向け投資が本格化、「半導体関連株」の底打ちはいつか
2020年導入に向けた仕込み時は?
4~6月期決算は、半導体関連企業の業績底打ちを確認することができた決算でした。半導体関連の中心的な銘柄は半導体製造装置ですが、アドバンテスト(証券コード:6857)が減益ながらも大幅上振れとなり、4月の会社通期予想に対する営業利益の進捗率が5割超となりました。東京エレクトロン(8035)も計画線を確保し、懸念された業績予想の下方修正は取り越し苦労に終わりました。SCREENホールディングス(7735)も4~6月期は営業赤字となったものの、半導体製造装置の収益性が改善したほか、台湾からの受注が急増しました。材料系でも、信越化学工業(4063)の半導体シリコン事業が逆風を物ともせず、増収増益を続けました。今回は、半導体関連株の今後の見通しを分析したいと思います。
貯蓄が趣味、1000万円貯まったらその後どうしたらいい?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、「貯蓄が趣味」という29歳の未婚女性。1000万円貯まりましたが、目的を持たずに貯めたため、これからどうしたらいいかわからないといいます。FPの伊藤亮太氏がお答えします。貯蓄が趣味のようになっていて、一定額貯めました。よく「銀行に置いているだけじゃ増えない」「資産運用した方がいい」と言われるのですが、目的もなく貯めてきたので、今になってどうしたらいいのか迷っています。そもそも不勉強で、資産運用するにしても、まず何から手をつけたらいいのかわかりません。まわりでは生命保険に加入する人が増えてきたので、その必要性についても教えてください。〈相談者プロフィール〉・女性、29歳、未婚・職業:会社員・居住形態:賃貸(一人暮らし)・毎月の世帯の手取り金額:35万円・年間の手取りボーナス額:50万円・毎月の世帯の支出目安:約18万円【支出の内訳】・住居費:9.3万円・食費:2.5万円・水道光熱費:1万円・教育費:なし・保険料:なし・通信費:0.7万円・車両費:
年金を受取るためにリタイア前後にチェックすべき手続きは?
年金の受け取りを基礎から解説
年金は自動的に受け取れるのではなく、請求手続きをしないと自分の口座にお金は入ってきません。請求手続きをする時期は、性別や生年月日、国民年金や厚生年金などの年金制度への加入期間によって違います。ただし、男性なら1961(昭和36)年4月2日、女性なら1966(昭和41)年4月2日以降に生まれた人は65歳からの受給開始となります。年金の請求手続きをする際に、事前にチェックしておきたいことがあります。今回は、会社員がリタイア前後に、年金を受け取るためにしておきたいチェック事項をまとめました。
ノース・フェイス「クモの糸ジャケット」は普通のアウターと何が違う?
開発に4年の歳月を費やしたワケ
アウトドアウエアメーカーのゴールドウインと、“人工クモの糸”を開発するスパイバー(山形県鶴岡市)が8月29日、人工のタンパク質繊維を使ったアウトドアジャケット「ムーン・パーカ」を12月に発売すると発表しました。2016年の発売予定でしたが、品質が安定せずに延期し、発表まで4年を要しました。開発までどのような苦労があったのでしょうか。東京都内で開かれた製品発表会を取材しました。
自分のことを話さないリーダーは成功しない
「OPENNESS」こそがゴールへのカギだ
国内外で数多くのプロジェクトを成功に導き、現在は企業や教育機関におけるプロジェクトリーダーの育成に力を入れる伊藤大輔さんは、著書『プロジェクトリーダー実践教本』で次のように述べています。「多くのリーダーは“OPENNESS(オープンネス)”を重要視しています。これはあらゆる国のビジネスにおいて共通の概念といっても良いでしょう」「オープンであること」が大事なのは想像がつきますが、具体的にどう振る舞えばいいのかと考えると人それぞれに違うイメージを持つのではないでしょうか。ここでは、リーダーたちが重要視するという「OPENNESS」について、『プロジェクトリーダー実践教本』第1章を中心に見ていきましょう。
日本のメディアは日韓関係悪化ばかり報じている場合なのか
消費増税の悪影響が断然大きい
8月22日に韓国大統領府が日韓軍事包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決定したことで、歴史問題などをめぐり悪化していた日韓関係はさらに深刻になり、安全保障分野に影響が及ぶことになりました。この韓国政府の判断が米中を含めアジア地域の地政学動向に将来どのような影響をもたらすかが筆者の最大の関心ですが、これは門外漢の筆者の力量を超えるテーマです。以下では、両国の金融市場、そして経済活動への影響について考えてみます。
日本企業の決算発表を踏まえ、今後取るべき投資戦略は?
約2400社を集計
3月決算の上場企業の第1四半期の決算発表が出揃いました。米中貿易戦争による両国経済や世界経済の失速、また円高進行などから厳しい内容になると見込まれていましたが、やはり苦しい決算となりました。今回は第1四半期の決算発表の概要をお伝えするとともに、そこから見えてくる今後の投資戦略のヒントを探りたいと思います。
タピオカバブルに乗る「ドトール」、乗らない「サンマルク」
大手チェーンで対応が真っ二つ
若い女性を中心に「タピ活」という言葉まで生まれたタピオカドリンク。ブームに乗っかろうと、さまざまな飲食業態がタピオカ入り商品を発売する中、大手カフェチェーンでは参入するか否かの対応が分かれているようです。タピオカメニューの販売を始めたドトールコーヒーは売れ行きが好調で、一部店舗で品切れを起こすほど。一方、サンマルクカフェは「タピオカを売る予定はありません」とTwitterでわざわざ宣言しています。
フォロワー数ランキングで分析、「外食」の有望銘柄はどこ?
投資初心者にも身近なセクター
投資初心者によくある悩みの1つとして、個別株を買おうにも、どの銘柄を選べばいいのかわからない、というものがあります。そうした際にも選びやすい代表的な業種が「外食」ではないでしょうか。店舗が身近な場所にある企業であれば、どの程度にぎわっているのかが一目瞭然ですし、株主優待で食事券などがもらえる銘柄が多いのもメリットです。しかし一方で、競争の激しい業界でもあるため、業績の浮き沈みが大きいともいえます。外食業界の有望銘柄を探し出すには、どのような点に注目すべきなのでしょうか。今回は、外食銘柄の見極め方について解説したいと思います。
企業型確定拠出年金、転職で損する場合も?損失を防ぐ手立てはあるのか
長期運用を考えていたけれど…意外な落とし穴
会社が社員にお金を出してくれる(拠出してくれる)年金、企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)。会社が出してくれたお金を社員が自分で運用し、60歳以降に受け取る、という制度です。すでに700万人以上が加入しています。企業型DCで将来もらえる金額は、運用の成果で変わります。利益が出ていれば増えますし、損失を抱えていれば減ってしまいます。今回紹介するのは、転職の手続きを進めるなかで、企業型DCで損をしてしまったAさん。損失から逃れる手段はなかったのでしょうか。企業型DCの転職時の手続きを紹介しつつ、確認してみたいと思います。