ビジネス
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見え方がガラリと変わる?“横”からの銘柄分析術
分析は“縦”と“横”の組み合わせ
前回の筆者記事(11月8日付「投資成果に直結!簡単にできる企業決算分析術とは」)では、企業の業績を3ヶ月に分解する分析手法をご紹介しました。企業は決算短信で業績の累計値のみ発表するのでそれを3ヶ月に分解すると、累計値で見るのとは異なる実態が浮かび上がってくることがあるというものです。また、以前の記事では、株価と企業の業績は密接に関係し、長期的に業績が拡大していく銘柄は株価も長期的に上昇していくことをご紹介しました。これらのように、ある企業の過去の業績に着目しヒストリカルに分析していくことは言わば“縦”の分析です。本日はさらに分析精度を上げるために、視点を変えた“横”の分析についてご紹介します。
人材獲得にあの手この手、いま魅力的な外食企業はどこ?
生産性向上で魅力UP
近頃、マスメディアで「人手不足」や「時給アップ」という言葉をよく耳にします。またそれに合わせるように、「人件費増により業績悪化」というワードも聞かれるようになりました。特に、外食企業ではアルバイト比率が高いため、時給アップ=人件費増=外食企業の業績悪化、とみられているケースが多いのが現状です。では、本当に外食企業は軒並み業績悪化しているのでしょうか?
月3000円で気軽にお試し、「スーツ作業着」月額レンタルの勝算
過熱するスーツのサブスク市場
3月末に本格販売をスタートすると、ネットを中心に「スーツに見える作業着」として話題を呼び、翌4月には売上目標の5倍を達成したという「ワークウェアスーツ(WWS)」。2018年のアパレル業界を代表するヒット商品の1つが、年末のこの時期、新たな展開へと動き始めました。その新展開とは、こちらも今年のアパレル業界で大きな話題となった、月額定額レンタルサービス。音楽配信などで増えているサブスクリプション(継続従量課金)モデルによってビジネスウェアを提供するサービスで、これまでにAOKIやレナウンなどが相次いで参戦しています。業界大手がしのぎを削る過熱市場で、WWSに勝ち目はあるのでしょうか。「スーツ作業着」のサブスク戦略に迫ります。
相場変調に今から準備?「信用取引“教育”アプリ」の実力
日証金とFinatextが異色コラボ
証券会社に一定の保証金を担保として預けることで、保証金の約3倍の株取引ができる「信用取引」。「買い」しかできない「現物取引」とは異なり、「売り」から入ることもできるので、相場下落局面でも利益を出すことができます。その反面、3倍のレバレッジをかけているので、投資金額次第では、株価急落局面で自己資金がゼロになるどころかマイナスとなり、負債を背負ってしまうリスクも存在します。それゆえ、現物株の取引はやっていても、信用取引には二の足を踏んでいる個人投資家は少なくありません。こうした現状を変えようと、国内で唯一、信用取引向けの株券や資金の貸し付けを行っている日本証券金融(日証金)が重い腰を上げました。その一手とは、お堅いB to B企業のイメージからは想像がつかない、アプリの開発でした。
「結婚発表」で大幅下落?株価が上下するヒミツ
株価を動かす要因をチェックしてみましょう
「本日の株価は◯◯円上昇しました」…とニュースでよく聞きますが、株価って何が要因で上下するのでしょうか?今回は、株価を動かす要因についてお話しします。
住宅購入時にこそ気を付けたい“水増し融資”の黒い実態
JR九州子会社でも発覚
このところの経済ニュースは日産自動車のカルロス・ゴーン前会長に関する報道ばかりが目立ちますが、11月30日、かねてから世間を賑わせている“水増し融資”に関する2つのニュースが伝えられました。1つは、シェアハウス向けの不正融資が発覚し、金融庁から一部業務の停止処分を受けたスルガ銀行。同行はこの日、117人の行員を懲戒処分にしたことを公表しました。もう1つが、JR九州が第三者委員会から受領した報告書を公開したというものです。鉄道会社がなぜ、水増し融資で第三者委員会から指摘を受けることになったのでしょうか。その経緯をひも解いてみます。
ゴールドラッシュ成功者に学ぶ、長期投資のヒントとは?
金脈は成長業界の“隣”にあり
2018年10月以降の株式市場は不安定な動きをみせました。株価の下落局面や不安材料の多い時期は、なかなか手が出しづらいものです。しかし、不安材料が薄れてから株式を購入しようとするとタイミングを逸してなかなか買えないか、株価の高いところばかりで購入するということになってしまいます。そうならないためにはどうしたらよいのでしょうか。ヒントは19世紀のアメリカ、“ゴールドラッシュ”にありました。
トランプ「ねじれ議会」で2019年の米国経済見通しは?
米中間選挙から約1ヶ月
2018年11月、米国で大統領選挙の2年後に実施される中間選挙が行われました。予想通り、上院は共和党、下院は民主党が過半数の議席を獲得し、来年1月から「ねじれ」議会になることが確定しました。では、今回の結果を投資家の観点からどのように受け止めれば良いのでしょうか。
投資を始めるべき?留学、出産…勤務医夫婦のマネープラン
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横田健一氏がお答えします。夫婦共に勤務医です。貯金はすべて普通預金の口座に預けています。将来を考えて、投資信託なども始めたいと思っていますが、どれくらいの額から始めるべきかわかりません。この先、子供も考えていますが、勤務医を続けていくために産休から1年以内には復職するつもりです。また、キャリアの面で今後10年以内に1~2年ほど、海外での研究留学の可能性もあります。その間は、月収が10~20万円程度になってしまうかもしれません。そのような状況に備えるためにも、資産運用についてご意見いただきたいです。ちなみに、今のところ住宅購入の予定はありません。〈相談者プロフィール〉・女性、29歳、既婚(夫:医師)、子供なし・職業:医師・住居形態:賃貸・手取りの世帯月収:120万円 夫:70万円 妻:50万円・毎月の支出目安:平均して40万円・貯金額:1,200万円
クッキー専門店をオープン!好きを仕事にした女性のお金とリアル
「お菓子作りが趣味」からお店をつくるまで
埼玉県北本市に芸能人も隠れて通う、人気のクッキーショップ「クッキー クル」があります。どこか北欧を感じさせる空色のドアが目印のお店です。1階はお菓子の販売、2階は焼きたてのクッキーと共にコーヒーや紅茶が楽しめるイートインスペースとなっています。このお店の店主である尾上由子(オノウエナオコ)さんは、全くの異業種から修行経験なしでクッキー職人に転身しました。「女性の働き方」に関心が高まる中、趣味から仕事へ、そして子どもの頃に1度は憧れる“お店屋さん”を開いた尾上さんに、気になるお金のこと、開業のきっかけやお店を続けることの難しさなど、好きを仕事にした女性の本音を伺いました。
冬の風物詩「マラソン」から未来の株価が見える理由
“お手軽”だから株価とは逆相関?
冬のスポーツといえば、スキーやスノーボードをイメージする人も多いでしょう。しかし、もっと気軽な運動、ランニングもシーズンが本格化します。特に12月辺りから翌年春先にかけて、各所で多くのマラソン大会が予定されています。実はこのマラソン、株価ととても深い関係があるのです。今回はマラソンと株価の関係を紹介しましょう。
企業中間決算で見る、日本企業の業績は本当に悪いのか?
業績懸念を考える
わが国の2018年7~9月期決算の決算発表を受けて、2019年3月期の業績に対して不安を持つ方も増えているようです。今回は、わが国企業の業績を整理したいと考えます。
明快解説!プロも実践する財務指標を使った銘柄の選び方
順を追って考えれば難しくない
今月の1日に「今日からできる銘柄選択」ということで、「今こそ学ぼう「銘柄の選び方」、ポイントは“目と足”」という記事を書きました。今回は少し難しく感じてしまうかもしれませんが、財務指標を使って銘柄を選ぶ方法について書いてみようと思います。財務指標と聞くと難しいから嫌だと思う人もいるかもしれませんが、それは言葉のイメージの問題だけであって、実際には少しずつゆっくりと勉強していけば、誰でも理解できると考えています。実はプロと呼ばれる人達もこの方法を銘柄選定手法の一環として活用していますので、今回の内容をしっかりと学ぶことで、投資家として1つ上のレベルへと成長できるかと思います。
投資をためらう30代男性、あと一歩踏み出すには?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。今まできちんと関わってこなかった「お金」と向き合いたいと思っています。これまでお金の管理をしようと、家計簿にチャレンジしては挫折し、投資にチャレンジしようとしては、あと一歩が踏み出せず、結局資産をただ預貯金に積み上げている状況です。お金と向き合えるようになるためのアドバイスをお願いします。〈相談者プロフィール〉・男性、30代前半、既婚
京急はVCとのタッグで“住みやすい沿線”に変われるか
来年4月に実証実験がスタート
「同業他社と比較しても、京急沿線は人口減少や高齢化の進展が早い段階で見込まれています。事業エリアにおけるさまざまな課題を成長の好機ととらえ、スタートアップに異業種企業や自治体も含めたオープンイノベーションで事業開発を進めていきたい」11月21日に開かれた「京急アクセラレータ・プログラム」に関する記者説明会で、京浜急行電鉄の沼田英治・新規事業企画室部長は、プログラムの狙いをこう説明しました。オールドエコノミーの代表格である鉄道会社が、スタートアップ企業との連携によって、どんな事業展開を構想しているのでしょうか。説明会でのやり取りを深掘りしてみます。
もはや崩壊前夜?ブレクジットだけじゃないEUの受難
一難去らずにまた一難
ここ数か月、世界的には、米中貿易戦争の行方が最大の注目材料となっていますが、そのなかで新たな不安定要素になりそうなのが英国の動向です。世界経済におけるウェイトという面からみると、米国や中国に比べて小さいものの、英国の影響度も見過ごせません。今回は、英国の現状と今後の先行きに加えて、EUの現状、先行きなどについて考えてみたいと思います。
戻るか米国株のブル相場、カギは企業業績の継続性
業績堅調でもモメンタム低下の今
11月の世界の株式市場は、懸案の米中間選挙を無難に乗り切り、ひとまずは落ち着きを取り戻したかに見えました。しかし、米国の業績不安や中国の景気減速懸念から売られると、再び不安定な相場展開を強いられています。年末に向けてどのような動きが予想できるのか、米国株の現状と見通しを考察してみましょう。
日産ゴーン氏逮捕劇、日仏の論調が噛み合わない根本事情
フランス側の本音はどこに?
「日本で引きずり降ろされた“大将軍”」――。フランスの高級紙「ル・モンド」の電子版は、日産自動車のカルロス・ゴーン元会長逮捕のニュースに、こう見出しを付けて報じました。東京地検特捜部は11月19日、ゴーン容疑者を金融商品取引法違反の容疑で逮捕。有価証券報告書に自らの報酬を少なめに記載していた疑いがかけられています。日産は同月22日の臨時取締役会でゴーン容疑者の会長職解任に踏み切りました。ゴーン元会長は1999年にフランスの大手自動車メーカー、ルノーから日産へやってきて、瀕死の状態からの立て直しに成功。V字回復を果たした手腕が評価され、「長年にわたってほとんど神のように見られていた」(ル・モンド電子版)とあって、国内外に大きな衝撃が走りました。今回の逮捕劇を、もう一方の当事者であるフランス側はどのようにとらえているのでしょうか。現地事情にくわしい関係者の話から、フランスの本音を探ります。