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SVBショックは本当に収束したのか−−投資家がリスクオフで取るべき戦略とは?
覚えておきたい4つの相場サイクルの特徴
リスクオフとは、金融市場での投資家の態度や状況を表す言葉で、市場参加者が安全な資産に投資をシフトすることを指します。リスクオフの状況で投資家は、株式や高利回りの債券、新興市場通貨など高いリスクを伴う資産を避け、米国債や日本国債、金などより安全な資産に資金を移動させます。リスクオフの動きは、株式市場や為替市場に大きな影響を与えることがあります。先月3月10日(金)のシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻に始まった、金融システムへの懸念に伴う下落は「SVBショック」とも呼ばれていますが、株式が売られた一方で、「有事の安全資産」とも呼ばれる金や、銀行をはじめとした現行の金融システムへの不安からビットコインなどが買われてリスクオフの流れとなりました。株式投資の観点から簡単にまとめると、リスクオフは株安、逆にリスクオンは株高の傾向が強いということです。投資のリスクをチャンスに変えるためにすべきこととしては、リスクオフがなぜ起きたかを把握することと、株式投資であるならば、その際にチャンスがあると考えられるセクターや銘柄をおさえておくことが必要だと考えます。
4月から始まる中小企業の残業代割増率の引き上げ。知っておきたい労働時間のルールと、働く側が気をつけるべきことは?
抑えておきたい残業代の基礎知識
2023年4月から、大企業だけでなく、中小企業も月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が50%以上に引き上げられます。割増率が上がるということで、残業代が上がるという人もいるかもしれません。しかし、これは働き方改革の一環で行われるものです。改正によりすべての企業を対象として、長時間労働を是正する流れが加速することになります。今回は、大前提として押さえておきたい残業代の知識と働く側が気をつけるべきことを確認していきましょう。
手に汗握らない金額で始める、分散投資…投資を始める人が押さえるべき5箇条
「投資で大やけど」の可能性を減らそう
大学入学や社会人になる、転職するなど新年度をきっかけに新たな生活が始まる方も多いでしょう。そして、新たな生活をきっかけに投資デビューする予定の方もいらっしゃるかもしれません。今回はそうした方向けに、投資を始める上でぜひ押さえていただきたい基礎となる5つのポイントをご紹介します。
上場来高値から半値になったIPOラッシュの注目株…トリプルサプライズで株価はどう動いたのか
どん底からの復活は可能なのか?
ここのところ株式市場では、IPOラッシュが続いております。IPOというのは、企業が初めて株式を一般公開して、株式市場で取引可能にすることで、IPO株は株価が上昇しやすいこともあり、個人投資家にとても人気です。ただし、熱しやすく冷めやすいこともあり、投資するタイミングはなかなか難しいものです。わたしは、IPO直後は指をくわえて見ているだけで、IPO後、半年から1年経って株価が落ち着いたあたりで物色することにしています。IPO直後は、人気が加熱して連日ストップ高していたような銘柄が、ウソみたいにそっぽをむかれ放置されていることがあり、そんな銘柄にこそ投資妙味を感じたりするのです。
シリコンバレー銀行の破綻、リーマンショックやその他の金融危機と何が違うのか?
リスクはわれわれの心理にある
シリコンバレー銀行(SVB)破綻に端を発した金融システム不安は欧州に飛び火し、クレディスイスがスイスの大手銀行UBSによる救済合併を受けました。それでも市場の不安心理は収まらず、今度はドイツ銀行の経営不安が取り沙汰され同行の株価は急落しました。売り圧力はドイツ銀行だけにとどまらず、欧州の銀行株は軒並み大幅安となりました。先週末のNY市場は欧州株安を受けて軟調に始まりましたが、終値では前日比プラスで引け、週明けの東京市場も3日ぶりに反発しましたが、上値の重い展開でした。株式市場では金融システム不安が拭い切れていない印象です。市場はいったい、何を恐れているのでしょうか。それはおそらく市場自身もわからないのでしょう。「リスクは定義できればリスクでなくなる」という金言がありますが、まさに今の状況に当てはまる言葉です。「わからない」ということが、いちばん怖いことなのです。
フリーランス保護新法で何が変わる?下請法との関係と発注者・受注者それぞれへの影響
違反があった場合の罰はどうなるのか
2023年2月24日(金)にフリーランスの方を保護するための法案「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律案」が閣議決定、国会に提出されました。発注事業者は、あいまいになりがちなフリーランスとのやり取りの中で、違反行為がないか改めて確認する機会になるでしょう。新法には罰則の内容もあります。フリーランスの方ご自身も確認しておくべき事項です。
投資家が見落としがちな【日経平均】が上昇しても持ち株が上がらない要因
全体相場の雰囲気を知る方法とは
証券用語で「騰落レシオ」と呼ばれる指標があります。騰落レシオとは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、市場の過熱感を表すテクニカル指標です。相場は常に上下に動いていますが、しばしば「買われすぎ」または「売られすぎ」の様相を呈しています。騰落レシオは、相場環境が日々どちらに振れているのかを大まかに把握できるので、『相場の体温計』とも呼ばれています。相場の転換点を予測するにも役立ちます。計算方法は以下のとおりです。騰落レシオ = 値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100(%)
金融システム不安が急浮上、為替相場は米ドル高から米ドル安に転換していくのか?
1998年の事例に学ぶ金融不安時の為替相場の動き
シリコンバレー銀行(SVB)という名前は、私も今回初めて知ったのですが、そんな大手とはいえない銀行であるSVBの経営破綻をきっかけに、金融システム不安が急拡大するところとなりました。為替相場はこれまで、インフレ対策で米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)はどこまで金利を上げるのか、そんな米金利上昇に連れて米ドル高がいつまで続くのかがメインテーマとなっていました。しかし、金融システム不安の急浮上により、FRBは今後、金融不安への対応として金利を下げる必要に迫られる可能性があり、それなら「米金利低下=米ドル安」リスクを考える必要があるのかもしれないといった具合に、米ドル高から米ドル安へ見通しが180度転換しかねなくなりました。金融不安がテーマになった時の為替相場の動きとは、どのように考えたらいいのかと困ったら、まずは「歴史に学ぶ」ことから始めるのが一つかもしれません。
会社員は株式投資をしたほうがいいのか?判断する5つの要素と4つの魅力
2024年からは新NISAもスタート
会社員として働かれている方に、株式投資をした方がいいのか、と聞かれることがこの数年本当に増えました。会社員、と一括りにいっても、それぞれ働き方やライフスタイル、ライフプランなども異なるので、一概に断言はできませんが、同じような悩みを抱えている方のために、今回は会社員が株式投資をすべきなのかについて、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
不祥事で株価が下落したサンリオ、後出し決算でストップ高に!2代目社長の敏腕ぶりを紐解く
中期経営計画をバンバン達成していく
通常、決算発表のタイミングは、決算期末期45日以内と決められています。たとえば3月31日が締め日なら、2月の半ばまでに決算発表をするのが通例です。ところが、なんらかの事情で間に合わない場合も稀にあり、そういった場合は、たいていよくない事情であることがほとんどです。
自分は残業しない−−管理職の宣言は職場にどんな影響を与えたのか?
言いにくいことが言えるようになる伝え方(3)
自分の「思い」を伝える際、表現しきれないこともあれば、相手が違った形で受け止めてしまう場合もあります。臨床心理学者・平木典子 氏の著書『言いにくいことが言えるようになる伝え方 自分も相手も大切にするアサーション』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部を抜粋・編集してアサーティブに思いを伝える方法を紹介します。
いきなり「できません」と伝えるのはNG!依頼を断るときのテクニック
言いにくいことが言えるようになる伝え方(2)
同じ言葉でも、バックグラウンドが違えば異なる意味を持つこともあります。理解してもらえると思っていた発言に、否定的な反応を返されるということもあるかもしれません。臨床心理学者・平木典子 氏の著書『言いにくいことが言えるようになる伝え方 自分も相手も大切にするアサーション』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部を抜粋・編集して依頼を断るコミュニケーションについて解説します。
「意見を変えるのは無責任」は間違い?コミュニケーションを円滑にするスキルとは
言いにくいことが言えるようになる伝え方(1)
自分の言いたいことを大切にして表現すると同時に、相手が伝えたいことも大切にして理解しようとするコミュニケーションスキル、アサーションをご存知でしょうか?臨床心理学者・平木典子 氏の著書『言いにくいことが言えるようになる伝え方 自分も相手も大切にするアサーション』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部を抜粋・編集してアサーションの実践方法について解説します。
前代未聞のシリコンバレー銀行の破綻劇、原因はSNSだった?FRBの金融政策はどうなっていくのか
たけぞうも未経験の“新しい時代のスタイル”
3月初旬まで強烈に強い相場が続いた日本市場に、突如として襲ったのが米シリコンバレー銀行の破綻の報道でした。私もいくつかの金融危機を経験しましたが、今回はほぼ前触れもなく、銀行が破綻するという、前代未聞の出来事となりました。銀行の破綻としては、アメリカ史上過去2番目の規模です。シリコンバレー銀行がなぜ破綻に至ったのか−−簡単に説明したいと思います。
シリコンバレー銀行の経営破綻はどんな影響があるのか?下落局面で考えたい投資戦略
リーマン・ショックとの違いは
2023年3月10日(金)にアメリカの地方銀行「シリコンバレー銀行(SVB)」が経営破綻したことを受け、この3月13日週は株安が進行しました。株価が下落することに恐怖を覚える方も多いと思いますが、こうした下落局面ではどのような投資戦略をとるべきなのか−−SVBショックから相場の下落局面での立ち振る舞い方を考えていきたいと思います。
銘柄選びの常識を裏返す、悪条件でも株価が上がり続けるオリエンタルランドに鬼門はないのか?
第3四半期で過去最高益、4月からは日経平均銘柄に採用
10数年ぶりに、東京ディズニーシーに行きました。コロナ直後に大きく下落したところで株を買い、優待チケットをゲットしたにもかかわらず、失効するレベルの関心のなさでした。しかし、娘たちに猛烈リクエストされ、いわばしぶしぶ、といった感じで向かいました。ところが、舞浜駅に近づくにつれ、それらしき人たちに囲まれると、なんだかそわそわ。娘たちとおそろいでつけようと言われたものの、「それは無理!」と思っていたキャラクターの耳がついたカチューシャも、入園前の行列途中でしっかりつけてご機嫌です。老若男女、だれもが笑顔になってしまう夢の国。思えばいちばん最初に訪れたのは、うん10年前の中学生のときでした。10代の頃、キラキラ見えた場所は、大人になって訪れるとたいてい色褪せて見えるもの。ところが、夢の国は、だいぶ大人になった今も、当時と同様に、もしかしたらそれ以上に心躍らせてくれるのです。東京ディズニーリゾートのリピート率は90%以上と聞きます。友達と、恋人と、家族と、誰と来ても、何度来ても楽しめる夢の国に鬼門はないのでしょうか?
デジタルマネー払いの解禁、育児休業取得状況の公表義務化、割増賃金率の引き上げ−−新年度から変わること
2023年4月1日からの法改正まとめ
今年、2023年4月1日(土)から法改正が行われる給与のデジタルマネー払いの解禁、育児休業取得状況の公表義務化、中小企業の割増賃金率の引き上げについて、簡単に内容をまとめてみました。男性の育休については私の世代とは全く異なる状況ですので、今後どのようになっていくのか注目しています。
暗号資産の基軸通貨「ステーブルコイン」の国内流通が解禁に。その利用先として新たに注目されている領域とは?
日本の暗号資産取引が活発になる可能性も
2022年6月に国内におけるステーブルコインの発行ルールを定めた改正資金決済法が成立し、この法律の中で銀行や信託会社、資金移動業者に限定してステーブルコインを発行できることが定められました。2023年の法施行に合わせて国内金融機関は発行の検討を進めており、2023年3月には四国銀行と東京きらぼしフィナンシャルグループ、みんなの銀行が共同でステーブルコイン発行の実証実験に取り組むことを発表しました。「ステーブルコイン」といえば、暗号資産に詳しくない人でも、数ある暗号資産の中では価値が安定したものであることはイメージできるでしょう。実際に今では米ドルをはじめとする法定通貨と価値が連動した暗号資産を指すことが一般的となっています。しかし、これまで日本ではその取扱いがなかったため、なぜステーブルコインが暗号資産市場で必要とされるのかが理解しづらいです。以下ではステーブルコインの基本に触れながら、国内流通が解禁されることの意味について考えます。