はじめに
商品を選ぶ際には、自分に合った「資産配分」を考える
次に商品を選ぶ際には、自分の資産全体の「ポートフォリオ」を考えましょう。
ポートフォリオとは、「資産の組み合わせ」のこと。このポートフォリオの基本は「株式」と「債券」「国内と海外」を掛け合わせた、4つの資産の組み合わせです。
国内外の不動産を加えて6資産とする考え方も比較的ポピュラーです。組み合わせは同じ4つの資産でも、これらの配分を変えれば、得られるリターンやリスクは異なってきます。
一般的に期待リターンやリスクは債券よりも株式の方が大きく、国内よりも海外の方が大きくなります。ですから、海外株式の割合が高ければ積極的なポートフォリオとなりますし、国内債券が多ければ安定的なポートフォリオといえます。自分の状況や目的、リスク許容度に合わせて資産配分を考えることが必要です。
また、資産配分は、iDeCoとつみたてNISAだけで考えるのではなく、自分の資産全体で考えましょう。銀行の預貯金のほか、証券会社の口座に保有している商品なども合わせて考えること。
例えば、自分の資産の中に預貯金と国内株式しかないのであれば、外国株式や外国債券など、現在自分が保有している以外の資産をiDeCoやつみたてNISAの商品を活用して投資するとよいでしょう。そうすることで、資産全体のバランスがよくなり、より安定的に資産を増やせる可能性が高まります。
その他、購入する予定の投資信託の目論見書や運用報告書などで運用状況をチェックすることも大切ですね。
iDeCoもつみたてNISAも個人が資産形成をする上でとても有効な制度です。この機会に投資信託や運用の基本的な知識を学び、1歩を踏み出しましょう。