はやり廃りのある投資方法は危険?

ここからは、はやりものをお話しします。最近、ESGの話が業界の中で出てきています。ESGが何の略かというと、Eは環境問題、Sは社会、Gはガバナンスです。この3つのキーワードが合わさって、ESG投資というものが業界の中ではやっていますが、まず皆さんにお願いしたいのは、はやり廃りのある商品は、私はおすすめしません。なぜか分かりますか。はやりがあると、廃るときが来るということです。はやっているということは廃れるということですから、そんなものには騙されないでください。

次のキーワードとして出てくるのが「働き方改革」です。次は「AI」。皆さんにぜひお願いしたいのは、投資というのは自分の心の弱さとの戦いです。自分にはそういう心の弱さはないと思うのならば、個別株をやることは非常にいいことです。そういった心の弱さがあるのであれば、プロに任せて積立投資をするほうが安心だと思います。

積立にしたほうがいいのか、自分で投資のタイミングを選んだほうがいいのかという話も出てきますが、先ほども申し上げましたが、プロでもタイミングは分かりません。つまり、どの瞬間に株価が下がっていくのか、どの瞬間で上がっていくのか、分かるわけがないのです。分かる人がいたら連れてきていただきたい。あなたは明日何が起こるか知っているのですかということです。トランプ大統領が何を言うか分からないのです。それにもかかわらず、予測できますという人はうそつきです。

そもそも予測できるわけがないのです。そういったときにここがポイントです。皆さんが商品を選ぶとき、株式というのは構造上分かるはずです。基本的に企業が利益を上げれば、結果として自分たちの株価が上がり配当が出て、利益が上がるという構造は分かりますよね。それと為替取引、FXは、構造が全く違うということを理解してください。FXが好きな人はやってもいいと思います。やっちゃいけないとは言っていません。構造が違うということを理解してほしいのです。FXは基本的に交換レートですから、それによって儲かるということは基本的にないです。本質的に違うのです。その商品の違いをちゃんと理解していないと、長期でずっと為替を持っていても、基本的には利益が上がるわけがないのです。本質的な構造をちゃんと理解して、そのうえで投資をしてください。

株式投資の構造を理解する

ただし、株式は単純な構造ではないということを理解していただきたいです。これは美人投票と一緒です。人気のある、みんなが知っている、みんなが期待している業界、もしくはその会社の株価は高いです。みんなが知らない、マイナー、暗い、斜陽産業、そういう会社の株価は低いということです。

当たり前のことを言っているのですが、期待が高ければ高いほど、株価は高い状態、割高の状態になります。つまり、それ相応の期待感以上の結果が出なければ、株価は上がらない構造になっているのです。何となく皆さんも分かるでしょう。成長するかもしれないという期待感を持った会社が、ちょっと業績が悪くなっただけで株価は急落してします。そういう特性があることを知ったうえでなければ、自分が知っている会社で人気の会社だから買おうという判断は気をつけてください。割高な水準でプライスがついている可能性があります。そういうところをちゃんと理解をしたうえで買っていかなければ、美人投票のようになってしまいます。そういう性質が株式にあるということを知っておいていただきたいと思います。

もう1つ、これもいつも申し上げているのですが、株式投資のときに知っておいていただきたいこととして「その会社が大きくなったイメージができますか?」ということをよくお話ししています。特にベンチャーに投資するときに多いです。その会社が大きくなったとき、どんなイメージができるかということです。社会が豊かになっているのか、そういう店舗が増えてみんなが助かるのか、そういう構造が見えてきたら、その成長性はかなりの確率で上がってきます。

逆に、その会社が大きくなっていくイメージができなければ、注意する必要があるということを理解してください。分かりやすい例で言えば、これ以上マクドナルドが増えてほしいと思いますか?増えると思いますか? そういうことを自分の中で問うていただくのが一番いいと思います。コンビニが増えたほうがいいと思いますか?増えると思いますか?まだまだ出店する場所があると思いますか?国内だけではなく海外も含めてです。イメージできるものに投資をすれば、間違える確率は少ないと思うのですが、イメージできないのに投資をしてはダメです。名前が有名だからというようなことで投資をすると失敗しますからね。

タイミングはプロでも分からない

先ほどお話ししましたが、タイミングはプロでも分かりません。これは、皆さんにおいても本当に注意していただきたいと思います。もし仮に、今この段階で株式投資もしくは投資信託をやられていない方は、少額で結構です。一番小さい単位で結構ですからやってください。なぜなら、人はやらないと見ないからです。やり始めたら、気になるので見るようになります。とりあえずやってください。持たないこと自体がリスクということもあります。

ただし、持っている人は要注意です。当然ながら、いろんなリスクファクターがありますので、タイミングに関してはきちんと注意しながらやってください。いつも申し上げるのですが、一番いいのは下がったときに買うことです。それも面倒なのでやりたくないという方は、毎月コツコツ積立をしてください。今の投資信託であれば1,000円のものとあると思います。うちの商品であれば1万円からですが、それはお客さんが選んでやればいいと思います。好きなものを選べばいいと思います。やっていない方は、1つでもいいからやってほしいです。自分の負担にならない一番少額でいいので。

次にリスクの見方についてお話します。

自分のリスク許容度がどれぐらいあるのか、他の講師の方々がどうお話しされたか分からないのですが、僕がいつも言うのは、リスクを許容する度合いは率と額で決まります。お客さまには、鎌倉投信の「結い 2101」はリスク10%、と言っております。リスク10%以内。そのリスク10%を具体的に言うと「1年以内に、1万円が9,000円になることを我慢してくれ」という商品です。「リスクを取っている以上、我慢ができないお客さんは買ってはいけない」と僕はいつも言っていました。このときに、率だけではありません。額でも自分の中で許容できるかです。実は、額のほうが大きいです。「1万円が9,000円になるのを我慢してくれ」と同じように「100万円が90万円になるのを我慢してくれ」というのと意味は全く一緒です。「1,000万が900万になるのを我慢してくれ」と全く一緒なのです。額が変わった瞬間「えー?!」となるわけです。つまり、それがご自身の中でのリスク許容度ということです。金額ベースでも決まるし、リスクの率でも決まります。よく、率だけで言う方がいらっしゃいますが、両方ですからね。その中で自分は、これぐらいの損失であれば許容できると思ってリスクを取るのです。それを勘違いしないでください。