読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横山光昭氏がお答えします。

貯蓄はあるのですが、今後の教育費や老後資金が大丈夫かどうかが心配です。5年前に1200万円の頭金を入れて、マンションを購入しました。300万円ほどの自家用車も購入しましたが、その後の貯蓄は2000万円ほど残っています。基本的に倹約した暮らし方を意識しており、住宅ローン以外の分割払いやローンは利用しません。色々工夫し、毎月10万円ほどは貯蓄できています。今後は将来のために、教育費をしっかりと払いつつ、住宅ローンを繰り上げ返済し、生活に困らない資金をしっかり貯えて老後生活に入りたいと考えています。特に上の双子の子の貯蓄を増やすためにできることや、今は貯蓄でしか資産を持っていないので、運用もしたほうがよいのかどうかについて知りたいです。


〈相談者プロフィール〉
・女性、44歳、既婚(夫:46歳・会社員)、子供3人(中2、中2、小5)
・職業:会社員
・手取り世帯月収:57.8万円
 夫:35.6万円
 妻:22.2万円 
・手取り年間ボーナス:110万円
 夫:80万円
 妻:30万円
・貯蓄額:約2,000万円


【支出の内訳(47.6万円)】
・住居費:15.1万円
(借入2400万円・固定2.6%・残25年)
・食費:12.6万円
・水道光熱費:2万円
・通信費:2.8万円
・生命保険料:0.3万円
・日用品代:0.6万円
・教育費:2.5万円
・交通費:1万円
・被服費:2.1万円
・交際費:1.8万円
・小遣い:5万円(夫のみ)
・その他:1.8万円


横山: ご相談ありがとうございます。相談者さんはお金について計画的に考えているのですね。今も特に問題はないように思えますが、相談者さんのご不安を少しでも解消できるよう、家計などを中心に見ていきましょう。

家計はやや“メタボ”気味

毎月の支出状況を拝見すると、確かに10万円の貯蓄はできていますが、支出は全体的に多めです。お二人合わせて約58万円の収入があるのに、ご夫婦とお子さん3人の生活費が48万円ほどかかっています。一般的な5人暮らしから見ると、支出額は多いと思います。

食費、被服費、交際費などは、もう少し支出を落とせそうです。共働きのご家庭では、外食やお惣菜などの中食が多くなる傾向があるようですから、食費のかけ方に注意をし、削減を意識してみてください。外食を控え、家で食事をする機会を増やすと、食費を減らせるきっかけになるようです。被服費、交際費は、相談者さんの支出が多いようです。相談者さんは今、お小遣いをもらっていないようですが、ご自分のお小遣いを設定し、その中から洋服代や交際費を出すようにすると支出削減につながります。

固定費は、減らせるとその効果が続くので、ぜひ削減できるように取り組んでほしいと思います。相談者さんの家計の中で減らせそうな固定費は通信費。通話料が少ない人は、格安SIMなどを検討してもよいでしょうし、最近は大手キャリアでも格安なプランが出てきているようです。情報を集め、比較しながら使い方に合わせて変更すると、安く利用できるようになります。

また、住宅ローンも見直す価値がありそうです。

住宅ローンを借り換えたほうがいい人の条件

今利用中の住宅ローンは、金利が少し高いように感じます。現在、住宅ローン控除を受けているところですが、借り換えを検討してもよいと思います。一般的に以下の3つの条件に当てはまると、借り換えをするメリットがあると言われています。

・金利差が1%以上ある
・ローン残高が1000万円以上ある
・返済期間が10年以上ある

ただ、最近は手数料を下げている金融機関もあり、金利差が0.5%でもメリットを享受できることがあります。

住宅ローン控除は、毎年年末のローン残高の1%が、所得税から控除されるもの。もし、住宅ローンの金利が1%以下であれば、その差分が得となります。たとえば、0.8%の金利でローンを利用した場合、金利の0.2%分をもらえるのです。その分、貯蓄に回してもよいですね。

ローンを利用し始めて5年ですが、条件のよいところを探して、借り換えをしてもよいでしょう。その上で、お金を貯め、繰上げ返済をしていければ、言うことなしです。繰り上げ返済は期間短縮のタイプを選ぶほうがよいですね。