生活

赤字なのにiDeCoを開始、家計に協力しない無計画な夫

FPの家計相談シリーズ

赤字家計なのにiDeCo、支出の矛盾を夫と一緒に考えて

相談者さんの家計を黒字化させるには、まず収入の半分以上を占めるであろう固定費を見直すことです。今のままでは家計の自由度が少なく、節約にも限界があります。この状況はご主人にも理解していただきたいところです。今のままでは流動費を節約するしかなく、食事が質素になったり、電気や水道などをあまり使わない努力が必要だったり、「苦しい」と感じざるを得ない暮らしぶりになる可能性があります。

自動車ローンの状況によっては繰り上げ返済をしたり、もし交通の便がある程度よいのなら、マイカーは手放してカーシェアリングなどの利用を検討することもひとつの方法です。また、通信費の大部分を占めるスマートフォンの料金は、通話が多くないようであれば格安スマホに変更して支払額を減らしましょう。節水グッズやLED電球を使い、水道光熱費を下げることも可能だと思います。

気になるのは保険とiDeCo。ご夫婦の医療保障、死亡保障は何もなく、お子さんの学資保険だけという今の状態は、危険だと思います。貯蓄も少ないので、もし予期しない病気やけがで入院、通院が必要になったら、支払い面でとても困ってしまうと思います。万が一ご主人が亡くなってしまったら、生活費の補てんをするものも遺族年金以外にありません。十分な生活ができなくなる可能性があります。保険については加入の検討が必須です。

また、赤字家計であるのにiDeCoを始めるのは、実は本末転倒な話。赤字を作り、貯蓄が不十分なままで支払いを続けるべきなのか、きちんと検討してから始めてほしかったと思います。iDeCoは一度始めるとやめることができません。今かけているお金は、60歳になって初めて受け取れるものです。所得税、住民税が安くなるなどメリットも多いのですが、赤字でボーナスからも貯蓄ができない現状では、単に固定費を増やして生活を圧迫しただけです。こういったところまで、ご主人とお話ができるといいですね。

家計管理は、やはり「夫婦で」が基本

こういった部分だけでもご主人に理解してもらえると、家計や家庭の資産全体に興味を広げてもらえる可能性があり、徐々に良い方向へ変化していけるケースを多く見かけます。次第に相談者さんのやりくりの甘さも指摘してくれるようになるかもしれません。

iDeCoを始めるという点を見ていると、ご主人はお金に対して興味を持っているようにも思えます。世の中、お金の情報は様々に飛び交っています。今後も良い制度、良い情報が出てくるかもしれませんが、新しいものに飛びつくのが良いことではなく、メリット、デメリットを考えて、選択できるようになっていただけると良いですね。

また、妻だけが一人でがんばると、空回りしたり、客観的に見れずに支出が偏ったりということもあります。支出ひとつずつについて、よいかどうか話し合える、そんな環境を作ってほしいと思います。

ご主人と話し合いができ、貯蓄が順調にできれば、お子さんをもう一人生んでも心配はないと思いますよ。少しやりくりが難しいなと思っても、夫婦で話し合って工夫して乗り越えられるはずです。まずはご主人に「家計を数字で見せる」ところから、ぜひ取り組んでみてください。

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