はじめに

iDeCoも基本的には「ほったらかし」がおすすめ

続いてiDeCoです。iDeCoでは、60歳までの間に掛金を少しずつ出し、投資信託などで運用を行い、その成果を60歳以降に受け取ります。掛金を出すとき、運用しているとき、受け取るときのそれぞれで税制優遇が受けられる点もメリットです。

iDeCoでは、利益が出たから売るというよりは、リバランスのために売るということがあります。リバランスは、持っている資産のバランスを取り直すことです。

たとえば下の図のように、当初は4つの投資信託を同じだけ持っていたとします。しかし、時間がたつにつれて、値上がりする投資信託と値下がりする投資信託が出てきます。

こんなときに、値上がりした投資信託を売って、値下がりした投資信託を買うことで、持っている投資信託の比率を元に戻すのです。これがリバランスです。

リバランス

投資信託の比率が大きく崩れてしまうと、資産全体のリスクが大きくなってしまう傾向があります。リバランスを行って元のリスクに戻すことで、より安定した投資ができるようになります。

これ以外では、とくに売る必要はないように考えます。投資信託を売って、定期預金や保険といった商品に変更すれば、確かに利益は確保できるかもしれません。しかし、預金や保険ではお金はほとんど増えませんので、増やせる可能性とせっかくの非課税メリットをみすみす手放すことになってしまいます。

ですので、iDeCoでもときどきリバランスをするものの、基本的にはほったらかしで、コツコツと利益を伸ばしていけばいいと思います。

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