はじめに

2019年11月17日(日)、「お金が貯まる。増やせる」が学べる年に1度のイベント「お金のEXPO2019」がグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで開催されました。マネーリテラシーを身に着けたい方向け、著名FPのわかりやすくためになる講演や、マーケットの見通しから資産形成のノウハウ、不動産投資、アジアマーケットへの投資など盛りだくさんの内容となった同イベント。 その中から、キャピタル・アセット・プランニング 北山 雅一氏による「自動家計簿とライフプランアプリによる、年金2,000万円不足問題」の講演内容をお届けします。

資産の把握はできている?

では、実際にどうするのか。自動家計簿とライフスイート。ライフスイートというのは、マネーフォワードの自動家計簿と連携して動くアプリでございます。

今申し上げましたように、対策は3つしかありません。しかし、スマホだけで自分のライフプランの特殊性を認識して、生涯の資金繰りを予想して、さらにはそれに合う金融商品、保険商品の組み合わせを考えるのは、結構難しいことです。

従いまして、スマホアプリだけですべてが解決するわけではなくて、まずスマホアプリで、自分自身で分析しながら、資金枯渇の年齢がどのあたりにあるかというのを認識する。そのあと複雑な詳細なアドバイスは金融機関の窓口に行く。本当はそういうのが必要なのかなと考えております。

私どもは、マネーフォワードの自動家計簿と連携しながらライフプランニングのアプリを今ちょうど開発したというところでございます。

今、自分自身の金融資産がいくらあるのか。今日お集まりの皆さま方、結構20代、30代の方が多いと思うんですけども、自分自身の金融資産残高、今日現在でいくら持っているかを知っているという方って、どのぐらいいらっしゃいますでしょうか。今日はやっぱりお金のEXPOに来られている方ですから、自分の金融資産残高がいくらあるかってご存じだと思います。非常に今日は、自分自身のお金については理解されている方が多いのではないでしょうか。

しかし、自分自身の金融資産残高が今日現在でいくらあるかっていうのをあまり知らない。それこそ生命保険会社、銀行、証券からライフプランニングをしましょうといって、スタート時点で金額をいかに入れていいかっていうのを分からない方も中には多いと思います。

まずは、その部分をマネーフォワードの自動家計簿から取ってきます。複数の金融機関の金融資産残高を直近ベースの時価で入力します。ただ、マネーフォワードの自動家計簿は、将来の収入額や、家族構成。サラリーマンかどうかというのはアプリの中ではあまり分かりません。そのあたりをライフプランアプリの中で入力します。

すると、このままいくと金融資産残高が、例えば73歳で資金枯渇する可能性がある。アセットアロケーションを変えたらどうなるか。さらには、退職年齢を繰り下げたらどう変化するのか。そのあたりをライフプランアプリでできる可能性があるというところでございます。