はじめに
増やすことも守ることも大事
――外国株を初めて投資法などは変わりましたか。
投資法そのものはあまり変わっていないと思います。
ただ、外国株は現物のみですので、信用口座で買うことができません。私は日本株を信用で買い、値上がりしたら現引するという方法を続けてきたので、日本株の口座に余力があると、ついレバレッジをかけた売買をしたくなります。その欲求を抑えられるという点で、現物のみの外国株という選択があるのは良いことだなと思います。外国株は、買いたい中毒になってしまう私の「良心」でもあります(笑)。
――良心ですか(笑)
はい(笑)。私は性格的に、信用口座の買付余力があるのを見ると、「まだ買える」「嬉しい」と思ってしまうタイプです。ただ、現物取引と比べて信用取引はリスクが大きくなりますので、信用口座の維持率を常に気にする必要があります。私の場合でいうと、基本は維持率140%くらい。たくさん買ったとしても110%くらいまでです。私は投資する銘柄を集中させていくため、その銘柄が大幅に下がった時のダメージが大きくなりますが、140%くらいの維持率を割り込まなければ、ポートフォリオ上位の銘柄がストップ安になっても耐えられます。資産を大きく減らしたり、その結果として退場してしまうのも、結局は信用を含む余力の管理が大事になってくるのです。
そのリスクを抑えるにはやはり現物を増やして安全域を増やしていくことが大事です。私の場合、その手段の1つが現物の外国株になっているのです。
――資産が増えたとしても資金管理とリスク管理は常に重要なのですね。
そうですね。お金を増やすことも大事ですが、増えたお金を守ることも大事だと思います。私自身の過去を振り返っても、当初は配当金収入を増やして生活を楽にすることが第一の目的でした。ただ、今はそれなりの配当金が得られるようになったため、引き続き資産は増やしたいですし、そのためのリスクもとりますが、同時に、資産を守るための方法にも目を向けています。
例えば、いま目標にしているのは今後10年分くらいの生活費を現金として準備することです。生活費が確保できていれば安心感が持てますし、信用取引で大きく損したとしても、それくらいの現金をプールしておけばリスクヘッジになります。
――10年分くらいの生活費が準備できた場合、配当金はどのように使うのですか。
株を買いたいです。いままでは、成長株投資で得た利益で配当銘柄を増やしてきました。今後は手段と目的を変えて、配当金として得るお金を成長株投資に使いたいと思っています。つまり、それくらい株を買うのが好きなのです。
私にとっては真剣に取り組みたい目標ですし、株を続けるモチベーションと目標が自然とできたのだと思っています。ただ、周りにはいまいち理解してもらえず、「株中毒だ」「頭がおかしい」と言われますけど(笑)。
※次回はwww9945さんから株ビギナーの方に向けたアドバイスを紹介します。
本記事は取り上げた企業への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。