はじめに

嗜好品や保険が家計を圧迫。本当に必要か見直しを

相談者さんの世帯収入は、コロナ禍により6分の1ほどになってしまいました。現在の収入で、これまでどおりに暮らしていくことは不可能な状況です。今は貯蓄を切り崩し、なんとか乗り越えることを考えていかなくてはいけません。

そこで、相談者さんの家計状況を拝見すると、毎月10万円ほどの余剰金が出るやりくりそしてきたようです。ですが、世帯収入が多かったからでしょうか、支出は全体的に少しずつ多い状況だと言えます。

これから先は以前のような収入が得られるという保証はありませんし、しばらく収支ギリギリの暮らしとなる可能性もあります。収入不足の時期に貯金を切り崩した分を早めに戻したいという気持ちもおありでしょう。今ここで、改めて支出の見直しをし、支出の規模を小さくしておくことをお勧めします。

食費はよく切り詰められていますが、被服・美容費や交際費、タバコ代、生命保険料などが多めだと感じます。こだわりがあり、必要な支出もあるでしょうが、今一度、本当に必要かどうかを見直して、支出を減らすことを考えてみましょう。

これは、今だけではなく、将来的にも必要となることです。時々支出を見直し、その時の暮らし方に適した支出に修正していきましょう。

水道光熱費や保険料は支払いの延長の相談も一考

収入が減りなかなか戻らない、まだ目処が立たない状況であれば、電気、水道、ガスといった公共料金、通信費、生命保険料などの支払いを延長することで家計のバランスが取れるかどうか検討してみましょう。

先々支払わなくてはならないので、むやみに延長しても仕方がないのですが、無断で支払わないくらいであれば、きちんと相談をして待ってもらえる策をとったほうがずっと良策で利口です。すぐに止められることはなくても、数ヶ月すると使えなくなってしまう場合もありますし、生命保険は支払い状況によっては保障を受けられなくなる可能性があるので、支払い困難時はきちんと相談しましょう。

相談者さんのご家庭で大きな支出となっている国民健康保険料、国民年金保険料も延納や減免などの相談ができます。収入状況など最近の家計状況の急変を証明できる資料を持って、相談してみましょう。住民税も、支払い期限を延ばしてもらえる可能性があります。

ただし繰り返しますが、後々きちんと支払わなくてはいけないものがほとんどです。支払いの延長などは生活が維持できる最小限にとどめたほうが、のちの負担が少なくすみます。