はじめに

もしもの場合に借入ができる

フリーランスや個人事業主で最も怖いのが、資金ショートです。今回のコロナショックでは、大きな被害を受けた人も多かったと思います。資金繰りは、事業を継続していくためにはもっとも大事だということはいうまでもありません。

なにかトラブルが起こって緊急にお金が必要になった場合、すぐに資金調達ができるのはとても心強いことです。その上、この小規模企業共済には、さまざまな貸付制度があります。

たとえば、今回のコロナ・ショックでは、特別処置として、貸付限度額の範囲で利息がゼロ%で借りることができます。借入期間は、500万円までは5年間、2,000万円までは6年間です。

その他にも、「一般貸付制度」「緊急経営安定貸付け」「傷病災害時貸付け」「福祉対応貸付け」「創業転業時・新規事業展開等貸付け」「事業継承貸付け」「廃業準備貸付け」などさまざまな貸付制度があります。

受け取る時にも税制優遇が受けられる

もともと退職金の積み立てが目的なので、廃業したり退職したり、また65歳以降になると共済金(解約手当金)を受け取ることができます(加入期間、請求事由によって受け取ることができる金額は変わってきます。詳しくは小規模企業共済に確認ください)。

共済金を一時金で受け取る場合には、退職金等控除が使えます。また年金のように分割で受け取る場合には、公的年金控除の対象になります。もしも、死亡した時、遺族が死亡退職金として受け取る場合には、生命保険と同じように、「みなし相続」となりますので、相続税の控除も適用になります。実に便利な制度ですので、ぜひ利用したいですね。

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