はじめに

人生100年プランのために家計のどこをどう減らす?

相談者様の家計を拝見すると、毎月の支出のほぼ全ての費目が多いと言えるでしょう。以下に具体的な数字の目標をご提案してみます。

【毎月の支出の変更目標】
・住居費:21万円 →11万円(-10万円)
・食費:9万円 →4万円(-5万円)
・水道光熱費:5万円 →2万円(-3万円)
・教育費:0
・保険料:2万円 →1万円(−1万円)
・通信費:2万円 →1万円(−1万円)
・車両費:6万円 →70歳で終了
・お小遣い:2万円
・その他:5万円 
・不明金:8万円 →3万円 (-5万円)

60代2人分の生活費であれば、上記に参考として書いた削減額を実施していくことは十分に可能だと思います。特に水道光熱費は高すぎるので、別に暮らしている奥様も、家計を一緒にするのであれば、協力をあおぎ、電気やガスなどの契約を今より安いものに切り替えると良いでしょう。

その他の家賃、食費、通信費が高いことも別居していることが原因と思いますが、今後、ご一緒に暮らす可能性はないでしょうか。老後夫婦別の暮らしを、基礎年金だけでまかなっていくのは、かなり厳しいものがあると思います。

投資にお金を回す前に

以上のシミュレーションから、投資に回す前に家計をしっかりと把握して、節約モードに切り替えないと、貯まるものも貯められないでしょう。

また、特別な理由がなければ、「68歳までしか働かない」という縛りを設けず働き続けることで生涯収支は大きく改善すると思います。そのためには健康が大事になりますね。

そして、別居の理由にもよりますが、老後夫婦で力を合わせることができれば、費用がかかりすぎている現状の打破につながると思われます。ご夫婦でよく話されると良いのではないでしょうか。

ご質問にある住宅を購入することについても、ご夫婦で一緒に住むのか別居なのかによって大きく考え方が変わると思います。どのような家を選ぶかにもよりますが、購入が良いのか賃貸が良いかは、総住宅費はそれほど変わらないことが多いので、住宅費にかけられる費用を決めて、その中でやりくりできるかを綿密にシミュレーションされてから決めるのが良いと思います。

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