はじめに
大家業にもコロナによる逆風
――個人の大家業は逆風も度々吹きますが、融資の受けやすさに変化はありますか?
不動産業者からは、ひと頃に比べ非常に借りにくい状況になっているとよく聞きます。とはいえ金融機関も貸し出し先を探しており、昨年はまた不動産投資にも貸し出し枠を設定拡大するところも増えてきていました。ですが、今年になってまた業者の不正融資事件が明らかになり、一投資家として迷惑しているし憤りを感じていました。
そのところにコロナで、開きかけていた門戸がまた閉じてきていると感じていますね。コロナ中に買いたい物件に出会ったので懇意にしている某地銀に打診しましたが、随分待たされた挙句、5,000万円以内で積算価格が売値と同等のもののみ、と全くこれまでと違う条件を出されて断念しました。
――これまでにどこに何軒購入し、何軒売却し、現在何軒所持していますか?
現在、神奈川と埼玉に計5軒所有中です。6軒購入して1軒売却しました。
<保有物件情報>
・2009年賃貸併用住宅@神奈川県横浜市 共有名義→夫名義 築10年
・2010年木造アパート@神奈川県厚木市 夫名義 築21年
・2010年木造アパート@神奈川県大磯町 妻名義(1,300万円で購入→2018年2,060万円で売却)
・2018年12月木造アパート@神奈川県葉山町 夫名義 築23年
・2019年2月木造アパート@埼玉県上尾市 夫名義 築22年
・2019年7月木造アパート@埼玉県北鴻巣 夫名義 築28年
※購入時ではなく現在の築年数
2011年からサラリーマンの不動産投資が広まったからか価格が上昇して、夫がしばらく購入を控えると言い出したため、しばらく買わない年が続きました。2015〜2017年には海外勤務のため全く市況も見ていないです。
2018年に日本に帰国し不動産価格がまだ高値にあると感じたので大磯の物件を売却することにしました。現金2,000万円ほどができたのでそれを元手に規模を拡大することを決意し、夫に貸し付けて属性の良い夫がより有利な融資を引き出して拡大中です。