はじめに

ライフプランが明確でないと家を買うべきかどうかは決まらない

まず昨年ご結婚されて、30歳までにお子様が欲しいということですが、今後のライフプランやお考えについてもう少し具体的に考えてみていただけますでしょうか。

例えば、次のようなポイントです。

●ご主人様は30歳頃に転職を予定されているということですが、その場合の勤務地はどのあたりというイメージはありますでしょうか。
●ご相談者様ご本人は転職される可能性は低いのでしょうか。また転職されなかったとしても、勤務地が変わる可能性はございませんでしょうか。
●現在のご主人様とご相談者様の勤務地はどのくらい離れているのでしょうか。勤務地を考慮した上で、具体的に住みたい街はありませんでしょうか。
●30歳までにお子様が欲しいということですが、希望としてお子様はお一人でしょうか?それとも2人、3人とお望みでしょうか。
●ご夫婦それぞれのご両親様から相続する可能性があるご実家等の家はありませんでしょうか。ある場合、将来的にはそこに住みたいというお気持ちはありますでしょうか。

特にマイホームの購入を検討される場合、お子様の人数、つまり家族構成が固まってこないと、せっかく購入されたとしてもお子様が増えると手狭になり、住み替え(買い替え)の必要性が高まります。

例えば、お子様は多くても2人までと決められているのであれば、2人生まれることを想定しながらの物件選びということになりますが、結果的に1人だったという場合、必要以上に広い家を購入されてしまうことになり、経済的なご負担が大きなものとなってしまいます。

賃貸と購入、それぞれのメリット・デメリットは?

ライフプランが明確になると賃貸と購入のどちらがよいのかを具体的に検討しやすくなりますが、賃貸と購入、それぞれのメリット・デメリットを改めて確認しておきましょう。

一般的に、賃貸のメリットは次のようになります。
 1.ライフスタイル(収入や家族構成など)の変化に柔軟に対応できる
 2.設備の維持・修繕費が不要
 3.まとまった初期費用が必要ない

次に賃貸のデメリットです。
 1.生涯にわたり家賃を支払い続ける必要がある
 2.資産として残らない(購入に比べて、その分、資産形成しておく必要がある)
 3.高齢になると借りづらくなる
 4.壁に穴を開けたりしづらい

一方、購入のメリットは、一般的に次のようになります。
 1.住宅ローンの返済が終わると、住居費負担が軽くなり、資産として残る
 2.インフレ時には資産価値の保全に役立つ
 3.自分の好きなようにリフォーム/リノベーションができる
 4.住宅ローンを組むと、団体信用保険に加入するため死亡保険になる
 5.スペックの高い設備を利用できる

次に購入のデメリットです。
 1.転居がしづらい
 2.住宅ローンの返済が長期にわたって固定される
 3.固定資産税や管理費・修繕積立金、リフォーム費用などが発生する
 4.まとまった初期費用が発生する
 5.資産として、住宅価格の変動リスクを負うことになる

賃貸VS購入 それぞれ向いている人は?

こういったそれぞれのメリット、デメリットを考慮すると、まず賃貸に向いているのは次のような人になります。
 1.転勤の多い人
 2.ライフスタイル(家族構成など)が固まっていない人
 3.将来実家に戻る予定のある人

次に購入が向いている人は次のようになります。
 1.家族構成や住みたい場所などが明確になっている人
 2.自分好みの居住空間を実現したい人
 3.老後に向け強制的に資産形成したい人

なお、購入される場合、出産前と出産後でどちらがよいのかについては、明確にどちらがよいということはないと思います。一般的に小さなお子様を連れての引っ越しはご負担も大きくなると思いますので、ご出産前に購入すると決めることができるのであればご出産前の方がよいと思いますが、お子様が生まれてみてから、「もっと広い家にすべきだった」と感じられる可能性もありますので、慎重に検討していく必要があるかと思います。