はじめに

子育て世帯に中古リノベは厳しい?

新築・中古マンションを並行検討する人が多いのは前述のとおり。ただ、スーモカウンターでご相談いただく中でも特に子育て世帯では、相談の過程で築古リノベーションの検討を考え直すケースが多いのも実情です。

中古マンションとひと口に言っても、購入してそのまま(または軽微なリフォームで)住める築浅の物件と、購入後にリノベーションをして住む築古の物件では、購入後の流れが大きく違います。入居後の生活にも大きな違いがあります。

築年数が上がるほど、入居者の年齢層が高く、防音性などの住宅性能が低い物件が多くなります。つまり、子育て世帯にとってはコミュニティを作りづらい、音のトラブルにつながりやすいなどのリスクもあります。入居者や建物の構造はリノベーションではどうしようもない部分なので、この点もよく検討する必要があります。

資産性も重要なポイントです。将来は資産として子どもに残したいと思うのであれば、そのときの築年数、建て替え・取り壊しの可能性についても考えましょう。

中古マンションは価格の魅力も大きいですが、そこで思いどおりの子育てができそうかどうかなど、総合的に比較検討するのがよいでしょう。

かかる費用は、物件の価格以外にもさまざま

新築と中古で立地など条件が同様の場合、もちろん中古のほうが安くなります。しかし。マンション購入にかかる費用は、物件価格だけではないことも念頭に置いておきましょう。

中古でもリノベーションが必要な物件となると、当然リノベーションの費用がかかります。工事が終わるまで入居できないので、賃貸住宅からの引っ越しの場合、住宅ローンの返済が始まってからも家賃を払い続けることになり、ダブル出費になる可能性もあります。

また、古すぎるとそもそも住宅ローンが組めないこともあるので注意が必要です。

新築物件は販売期間が長く、ゆっくり選べるのに対し、中古物件は流動的なため、短期間での決断が求められることもリスクです。

特にコロナ禍の今、中古物件の流通そのものが減っています。先行き不透明感の高まりから、物件を売ろうとする人が減る一方、買いたいと思う人は増えています。良い物件はなかなか見つからない状況であることも知っておきましょう。