はじめに

復興の象徴施設・直売所に来場者100万人

宮城県山元町は宮城県の最東南端に位置し、太平洋に面した町です。震災では高さ12mもの津波に襲われました。特産品であるイチゴの農園やホッキ貝などを獲る漁港は壊滅。多くの家屋や住民が甚大な被害を受けました。

10年が経ち、町は賑わいを取り戻しつつあります。防災性に優れながら、すべての世代が便利で快適に暮らすことができる「コンパクトシティ」を目指し、新たな市街地には保育所や学校、商業施設などの建物が並びます。

ふるさと納税の寄付金は、2019年2月にオープンした復興の象徴施設ともいえる山元町農水産物直売所「やまもと夢いちごの郷」の運営に使われました。町の今後を支える新たな特産品の開発などにも活用されています。

そんな中、2020年には新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けました。震災後、山元町の交流人口拡大をけん引してきた観光いちご農園の来場者が大幅に減少するなど、大変な苦境に立たされています。

一方で、「やまもと夢いちごの郷」には、まちの特産品である「いちご」「りんご」「ホッキ貝」、そして「シャインマスカット」などを求めて近隣住民などが多く足を運んだことで、2020年11月には来場者100万人を達成。どの施設も、検温・消毒などの徹底した感染対策を図り、来場者の安全、安心を確保できるよう、努力しながら運営を続けています。

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