はじめに

運用方針は、住宅ローンを購入するまでは現状維持でもOK!

長期運用により、複利の効果が期待できることや、相場が不調なときも見守れる心のゆとりも生まれるため、早くから運用に取り組まれておられるメリットは大きいと思います。現在、貯蓄のうち7割弱が投資に回っていますが、余裕資金の範囲内です。また、現金貯蓄も年間30万円あるため、マンション購入に向けての頭金の準備も、このペースでいいのではないでしょうか。

ただし、マンション購入後は、物件価格にもよりますが、運用計画の見直しが必要です。今回の例のように、1,450万円のローンを組んだ場合、毎月の返済額は約6万1,500円で、現在の家賃より、8,500円高くなり、さらに、管理費・修繕積立費、固定資産税などがかかります。この場合、月額2万5,000円程度、支出がUPするため、貯蓄や投資に回せるお金が減少します。

【図2】は、35歳まで今のペースで貯蓄と投資に配分し、マンション購入後は、投資は60歳までiDeCoの積み立てのみ続け、残りは現金貯蓄で積み立てた場合のキャッシュ・フローグラフです。投資資産については、分かりやすくするため、全て平均運用利回りは3.0%とし、退職時に現金化しています。

64歳時点での金融資産の総額は、4,300万円。内訳は、現金貯蓄が約1,000万円、iDeCoが約2,100万円、その他投資資産が約1,200万円となっています。

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資産配分については、何よりもハイリターンを狙うことが目的であれば、ハイリスクを受け入れたうえで、株式一択という考え方もありかと思います。ただし、安心して老後を迎えるための資金準備を目的とするなら、株式相場が不調なときにもカバーし合えるよう、色々な資産に分散させておくことをお勧めします。

35歳までに積み立てられるiDeCo以外の投資資産も、運用利回り3.0%で計算すると、500万円ほどになっています。こちらは、自由に引き出せる余裕資産として、今まで通り、株式中心で積極的に運用し、老後資金用のiDeCoは、資産分散でリスクを抑えて安定した運用を目指すという考え方もあります。

個別株式で上手に銘柄を絞り込んで運用すれば、高いリターンも期待できますが、銘柄数が少ないと個別の値動きに大きく影響を受けてしまいます。リスクを抑えるため、10銘柄程度に分けておくことをお勧めします。

一度、何を目的に、どれくらいのリターンを目指して運用したいのかを考えて、資産配分の見直しを検討していただければと思います。

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