はじめに

学費の準備ならジュニアNISA

お子さんの大学の学費を用意していきたいということであればジュニアNISAが良いと思います。

ジュニアNISAは不人気だったために、2023年いっぱいで廃止になってしまうのですが、廃止が決まったことで解約時の制限が緩和されて利用価値が上がりました。毎年80万円までは拠出できるので、2021年から2023年まで最大3回×80万円=240万円まで運用できます。運用益が非課税でありながら、2024年以降は「大学入学前の市況の良いタイミング」で引き出せるようになったので、使い勝手が上がりました。160万円の余剰金の中からお子さんの教育資金として活用してみるのも良いかもしれません。

ただし、大学の費用を投資だけで準備をするのは、必要なタイミングで市況が悪くなる可能性もあるのでお薦めできません。まだお子さんが産まれたばかりなので、投資により増やすことは良いと思いますが、現金も合わせてバランスをとって準備していくと良いでしょう。

老後資金準備なら一般NISA

「老後資金を作りたい」のであれば、一般NISA口座を活用するのもありです。

一般NISAは制度変更によって、長期投資に対応できるようになってきました。現在は年間最大120万円まで拠出可能ですが、2024年から新NISAが始まり122万円まで拠出可能になります。2階建ての制度になり、1階は投資信託、2階は株やETFの購入が可能になります。新NISAに移行し5年経った後も、1階部分はつみたてNISAにロールオーバーが可能なので長期投資にも適しています。老後資金を作るという面では活用できる制度だと思います。

継続的な積み立てのためには家計改善を

目的によって活用する制度を分けて利用すれば良いと思いますので、全てを教育資金にしたり、老後資金にする必要は無いでしょう。

ただ、どちらにしても一次的な拠出だけでは「教育資金」も「老後資金」も目的の金額に足りない可能性があります。足りない分はコツコツと積み立てて資産形成を継続していきたいところですね。継続的に拠出し続ける積立投資は、家計の収支バランスが安定しているかが重要になりますので家計の状態と資産状況を確認していきたいと思います。

現在の家計をみると、毎月の手取りが13万円に対して18万円の支出があり赤字になっていますね。この赤字をボーナス60万円で補填している状態と思います。会社の業績や景気が悪くなると真っ先に無くなるのが「ボーナス」ですので、ボーナスに依存しない家計の状況を作っていきましょう。

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