はじめに

厚生年金保険とは何?計算の仕方

会社員や公務員が加入している厚生年金は、給与から年金保険料が源泉徴収されていますので、未納の心配はいりません。給与明細に書かれている保険料の金額が、勤務先を通じて天引きで支払われています。

また、それと同額が勤務先からも支払われています。これを労使折半といいます。労働者と雇用主が、本来の保険料を半分ずつ負担しているのです。

厚生年金に加入していると、国民年金にも同時に加入していることになります。国民年金は基礎年金とも言われ、すべての国民が20歳になると加入する、ベースとなる年金保険です。厚生年金は、この国民年金(基礎年金)に上乗せされる年金になります。

ですから、厚生年金に加入していた人が将来受け取る年金額は、国民年金の年金額と、厚生年金の年金額を足した金額になります。国民年金については、さきほどの説明のとおりです。

厚生年金については、給与・賞与の金額と厚生年金に加入していた月数を用いて計算します。

平均標準報酬額とは、給与・賞与の総額を、月数で割った平均額です。

たとえば、年収が600万円とすると平均標準報酬額は50万円。厚生年金の被保険者期間は在職期間と同一として、37年間444ヵ月で計算してみましょう。

さらに、国民年金が満額で受け取れると、78万900円ですから、合計すると約200万円受け取れます。1ヵ月あたりにすると、約16万7,000円です。

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