はじめに

年金を増やす方法は?

しかし、できればゆとりある暮らしをしたいと思う人も多いでしょう。公的年金は、老後資金の柱として大切なものですが、さらに上乗せできる方法があります。

長く働いて厚生年金に長く加入する
厚生年金は70歳まで加入できます。60歳以降も会社員として働き続け、厚生年金の保険料をより多く納めると、将来の老齢年金を増やすことができます。増やせるのは、厚生年金の部分。計算式はさきほどと同じです。

60歳から10年間働き続けて、年収が240万円とすると平均標準報酬額は20万円。働くのは10年間ですから、120ヵ月です。
厚生年金に長く加入

年額にして13万円、1か月あたり約1万1000円、老齢年金を増やすことができます。10年働いて月1万円程度の増額、と思うとあまりインパクトがないように感じるかもしれません。しかし、この年金額は一生涯。70歳から30年間受け取るとすると、総額で約390万円です。

さらに、働いて収入を得ている期間、老齢年金を受け取らなくても生活できるなら、年金の受け取りを先延ばしにする、年金の繰下げ受給をすることもできます。

年金の繰下げ受給
老齢年金は65歳から受け取ることができますが、まだまだ元気で働ける人も多いでしょう。定年退職後も再雇用で働き続けたり、個人事業主なら引退せずにバリバリ仕事をしたりして、年金を受け取らなくても十分な収入が得られれば、公的年金は繰下げ受給することで増額することができます。

増額率は、1ヵ月あたり0.7%。1年繰下げて66歳からの受給なら8.4%増額、70歳からなら42.0%も増額されます。
しかも増額した金額が一生涯続きます。

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