はじめに

2021年8月27日、オンラインセミナー「ライフプラン基礎講座!初心者の為の『マネーフォワード お金の相談』の賢い利用方法」が開催されました。

マネーフォワード お金の相談(以下、お金の相談)』は、無料でファイナンシャルプランナーに家計相談ができるサービスです。とはいえ、家計相談って何を話せばいいの?とイメージがわかない方も多いのではないでしょうか。

セミナーでは、『お金の相談』でも数多くの家計相談をうけているブロードマインド株式会社ゼネラルマネージャーでファイナンシャルプランナー(FP)の平原直樹氏が、事前アンケートで寄せられた参加者のお金の悩みについて回答しながら、家計相談で聞くべきポイントが紹介されました。

今回は、セミナーの内容を2回に分けてご紹介します。1回目は、FPの家計相談でわかることや、効率的な貯蓄の仕方、保険の選び方などをFPのノウハウを平原氏が大公開します。

※本記事は講演内容を一部抜粋・編集しています。


このままで大丈夫?お金について漠然と不安

みなさんこんにちは、本日担当させていただきますファイナンシャルプランナー(FP)の平原です、よろしくお願いします。

我々FPは皆さんのライフプラン、人生計画を作るお手伝いをするのが仕事です。例えば、家を買いたい、車を買いたい、子供の学費がしっかり払えるようにしたい、など皆さん人生の希望があると思います。これらを叶えるためにお金が“いつ”そして“いくら”必要なのかを見えるようにして、その対策を考えるきっかけにしてもらう、もしくは一緒に考えていくお仕事です。

今回、事前のアンケートで一番多かったのが「漠然と不安です」というものです。何が不安なのかよくわからないけれど何かやらなきゃと思っている、けど何から始めたらいいかわからない。今回に限らずFPが一番多く受ける質問です。こういう方こそ『お金の相談』に来ていただいて、FPと一緒にライフプランニングをしていきましょう。

とはいえ、イメージがわかない方も多いと思いますので、今回は事前アンケートや私がこれまで受けてきた質問をもとに、FPとはこんな話ができますよというものをご紹介します。

ライフプラン表で家計の落とし穴を見える化

家計相談に来ていただくと、まずはライフプラン表というもの作ります。横軸が時間軸、縦軸がお金で年毎の収支がでます。思い描く人生を叶えるには、何年後にどれくらいお金が足りなくなるのかを算出していく、シミュレーションですね。

ライフプランシミュレーションサンプル

作るうえで重要になるのが、今の家計です。月々の収支の把握が間違っていると現実感のあるライフプラン表になりません。まずは自分の収支をしっかり把握することが大切です。そのために家計簿をつけていただくことをお勧めしています。

今回セミナーにご参加の皆さんは、ほとんどの方が家計簿アプリ『マネーフォワード ME』を利用していると聞いていますが、実は『お金の相談』では、希望されれば皆さんの『マネーフォワード ME』に登録されている家計簿情報をFPに事前に連携することができます。これをすれば最初のヒアリングなしにすぐ相談に入れますから、ぜひ使っていただければと思います。