はじめに

資産分配はどうすれば良いか?

また資産配分(アセットアロケーション)についてもご相談いただいていますが、投資対象の全世界株式やS&P500は、やや米国に集中しているとは思いますが、現金を円で持っているのであれば良いと思います。ただし、現在の資産配分を見ると、現金比率が多いと感じます。一方で、退職後に働くのか働かないのかによっても、運用しながら取り崩していくべきか、運用しないで現金をもとに生活していくべきかの選択肢が変わってきます。

何らかの仕事をしていくのであれば、運用しながら取り崩していくことをベースに考えて良いと思います。その場合は投資金額を増やして良いでしょう。一般的には、現金は6カ月分〜最大2年分の生活費を用意できていれば、何かあった場合も立て直しが可能と言われています。

現金はただの預金として寝かせていると、インフレによって価値が下がっていくことになります。現金比率を6割にしたいと考えているようですが、それでは機会損失になる可能性や、インフレ負けする可能性も高いでしょう。現金の目安は生活費の6カ月分〜2年分を中心に考えて、投資金額を考えると良いと思います。

人生の選択肢を広げて考えて

ご収入が高いとその分ストレスがかかることがあります。ご自身の身体や健康こそが人生最大の資産であると考えると、無理をせず身体を壊さない選択は重要だと思います。

職場を変え無理をしないで働き続ける選択もあるので、選択肢を広げて考えられると良いと思います。

もし45歳で退職をする場合は、別途何らかの収入を維持することが必要になります。そして、支出を切り詰めることで資産を100歳まで維持することができると思います。

以上、参考になれば幸いです。

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