はじめに
ライフプランニング条件を書き出してみる
まずは、具体的にライフプランニング条件を書き出して、考えていきましょう。
●ご主人が45歳時に引退。奥様も含め同時に退職し、収入が無くなるものとします。ご主人の退職金は1,000万円とします。
●教育費は、お子様の進路は二人とも高校まで公立とし、大学は私立文系で自宅外の一人暮らしをする前提とします。
●インフレ率を0.75%とし、生活費が徐々に増えていくものとします。ただし、老後は現役時代の7掛けで生活するものとします。
●介護費用は一人500万円とし、80歳を超えて100歳までの間に消化します。
●住宅は退職とともに社宅から出るものとし、同規模の家に引っ越して費用は現在の3倍発生するものとします。
●持株会は評価額を採用し2,000万円とします。運用商品ですが、利回りなど不明なため運用対象にはしません。配当金が年40万円でるものとします。
●投資対象は3%で運用し、65歳以降は1.5%で運用するものとします。
●年金は現状の支給額の7掛け程度とします。
現状のまま45歳で退職すると、74歳で資産が尽きてしまう
以上の条件でライフプランニングを行った場合は次のような資産の推移になります。
現役時代は資産は増え続けていきますが、退職後に第一子・第二子の大学時期と重なるため支出が大きくなり、急激に資産が減っていきます。また、社宅で抑えられていた住宅費が会社を辞めた途端に大きく膨れるため、固定費が大きくなります。そして74歳で資産が尽きてしまいます。