はじめに
誰がローンを組むのかが問題
住宅購入について、気になるのが、ご相談者の健康状態です。もし住宅ローンを組む場合、一般的には団体信用生命保険に加入します。健康状態によっては、団信に加入できずにローンが組めないケースもあります。その場合は、「フラット35」など団信なしでも組めるローンになりますが、万が一の場合の保障について考えておく必要があります。
基本的には、夫おひとりでローンを組むことになると思われます。その場合、その時の年収によってローンを組める金額が変わってきます。目標とする5年後に向けて、いくらくらいの物件で、誰がローンを組むのか、ローンを組める金額、その為に必要な諸費用や頭金などを算出しておくと良いでしょう。もし、ご相談者の持病の状況によって、収入減少の可能性もあるのであれば、それも考慮したプランニングが必要となります。
ご相談者の場合は、現行の収入や貯蓄が継続出来るのであれば、ある程度余裕を持った準備が出来ていると考えられます。
健康状態による収入の変化や、住宅ローンを誰がいくら組めるのか、まずここを考えてみてください。住宅ローンについては、事前審査をするとローンを組めるのか、いくら借りることが出来るのかが分かります。購入の時期は5年後だとしても、現状でどれくらい借りられるのかを試してみると良いかもしれません。
シミュレーションすることでより具体的な計画ができる
貯蓄の意識も高く、行動力もあり、しっかりとされています。もう少し具体的に目標の時期や金額を設定するだけでも、モヤモヤした不安が晴れると思います。ご相談者の持病についても気になるところではありますが、ある程度収入減少の想定をした上でのプランニングをして備えておきましょう。専門家に具体的な相談をするのも効果的です。様々なケースを想定してのシミュレーションをすることで、より具体的な貯蓄計画に繋がり、安心した生活の実現を目指してください。
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